寝過ごしの経験から、朝の時間の使い方が洗練されることもある。「転勤して通勤の所要時間が変わった」という60代の男性(茨城県/専門職/年収850万円)。慣れない出勤で寝過ごした経験から、現在このような朝の過ごし方が生まれた。(文:永本かおり)
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「仕事に遅れることは無くなった」
男性は、転職して間もないころの出勤で
「それまでより早く起きる必要があるのに、体が順応していなくて、寝坊し、朝食抜き、駅まで1キロにタクシー、快速電車30分の代わりに特急を使って、間に合った」
と切羽詰まった経験をした。これを機に、朝の行動をこう切り替えたという。
「一時間早く出勤し、勤務先の最寄り駅についてから、喫茶店で時間調整したり、30分ランニングしたり、仕事場の整理や、回覧書類やメールに目を通したりするようにした」
「その結果、電車遅延があっても、1時間未満の遅れなら、仕事に遅れることは無くなった」
と充実の日々を過ごすようになった様子。さらに
「1時間以上の遅延は、踏切事故や台風や地震の時に限られ、10年に1回あるかないか程度である。最近20年位は、携帯があるから、こんな時は勤務先に交通機関遅延による遅参の連絡をする」
1時間早く出勤することで、もしもの事態にも柔軟に対応できることを綴っていた。