経営者の交代で、会社の方針がガラッと変わることもある。時にはその変貌ぶりについて行けないことも……。キャリコネニュースが募集した「会社を辞めようと思った瞬間」の体験談に、長野県の30代男性(技能工・設備・交通・運輸/年収550万円)から
「(新社長が)今までの年功序列ではなく、20代後半から30代前半の若い世代の管理職登用を始めました」
という投稿が寄せられた。(文:コティマム)
キャリコネニュースでは「『この会社やめよう』と思った瞬間」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HZU4I2D3
20人いた同期は半分に
男性はまだ在籍しているものの、「同期たちが次々に鬱病を発症して退職していった時に、もう自分も辞めようと思いました」と明かす。
会社は家族経営。男性は「もともとの経営者から、その息子に世代交代した時からおかしくなり始めました」と、その変化を振り返った。
「息子が社長になってから、『とにかく若い人にもっと責任を持って仕事をさせたい!』と言い出し、今までの年功序列ではなく、20代後半から30代前半の若い世代の管理職登用を始めました」
「しかし今の若者は管理職などやりたくない人が多く、責任が一気に増えて重荷に耐えられなくなった人が次々に精神的に病んでしまいました」
新社長の期待とは裏腹に、若い世代はプレッシャーから病んでしまった。さらに、悪影響があったのは若者世代だけではなかった。
「年功序列で上に上がれるはずだった社員は若者に先を越され、やる気をなくし仕事をサボるようになったり、昇進した若者に嫌味を言ったりと嫌がらせをするようになった人もいました」
結果的にこの環境がまた若い世代にプレッシャーを与え、前述の通りうつ病を発症してしまった人もいるという。
「私の同期たちも管理職に出世しましたが、やはり精神的に病み長期休暇→退職となってしまいました。20人ほどいた同期は今は半分しかいません」
そしてついに、男性にも管理職登用の声がかかったというが……
「周りの状態を見てると、とても続けられる・自分に務まるとは思えません。情けない話ですが退職しようと思ってます」
と会社を去る決意を綴った。