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相鉄「鉄道駅バリアフリー料金制度」活用、3月から運賃に10円加算

2022年10月23日 20:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
相模鉄道は、バリアフリー設備を整備するにあたり、国が2021年12月に創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用すると発表した。2023年3月頃から鉄道駅バリアフリー料金の収受開始を予定している。


「鉄道駅バリアフリー料金制度」の導入について、コロナ禍を発端とした利用者の行動変容により、来年度以降も厳しい経営環境が想定される中、早期のホームドア全駅整備を確実に推進するため、利用者に負担をお願いし、すべての人に安全・安心・快適に利用してもらえる環境を整備するとしている。



バリアフリー設備の整備以外にも、以前から取り組んでいる駅係員のサービス介助士資格取得をはじめ、「声かけ・サポート」運動などについても引き続き推進することで、利用者の円滑な移動を実現していくとのこと。

バリアフリー設備の整備に関する今後の取組みとして、ホームドア(2021年度末までに11駅で設置完了)を2023年度までに海老名駅を除く全駅、2027年度までに全駅で設置をめざす。ホームと車両の段差・隙間の解消については、ホームの側面に隙間を狭めるための転落防止ゴム(くし型状のゴム)の設置を進め、2023年度に整備率100%を予定している。



目の不自由な人が利用しやすいように、2023年度までに9駅29基のエスカレーターに音声案内装置を整備。バリアフリー設備の定期的な更新や点検も行い、2030年度までにエレベーター1駅2基、エスカレーター6駅18基の更新を予定している。


鉄道駅バリアフリー料金の設定額として、定期外のICカード(1円単位)・きっぷ(10円単位)運賃に10円、通勤定期は1カ月600円、3カ月1,710円、6カ月3,240円を加算する。なお、通学定期には加算されない。(木下健児)