トップへ

マルティン、レコード更新タイムは「限界ぎりぎりだった」/MotoGP第19戦マレーシアGP予選トップ3コメント

2022年10月22日 23:30  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ホルヘ・マルティン(プリーマ・プラマック・レーシング)
10月23日、MotoGP第19戦マレーシアGPの予選がセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が会見に出席。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。

■ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)/予選:ポールポジション
「今日はすごく暑かったから、このラップタイム(1分57秒790)を出せるとは思ってもいなかったよ。それに、フリー走行4回目でクラッシュしたあと自信をなくしていた。(Q2では)最初のコースインで1分58秒0を出したけど、2度ミスをしていた。だから『よし、たぶん(タイムを更新)できるだろう』と思ったんだ」

「それに、何人かのライダーは1分58秒0までタイムを上げてくるだろうと思っていた。というわけで、さらにハードに走ったんだ。そして1分57秒7という素晴らしいタイムを出すことができた。どうやって(そのタイムを出したのか)データを見るのが楽しみだよ(笑)。限界ぎりぎりだったからね。素晴らしい気持ちだし、とてもうれしい」

「(フリー走行4回目の転倒については)走り始めて3周目のことだったんだけど、9コーナーで少しプッシュしてみたんだ。ブレーキを離すのが少し早かった。そして、フロントが切れ込んだんだ。でもあまり考えなかったよ。すぐにスペアマシンに乗り換えた。それはセットアップが違っていたんだけど、フィーリングはよかったんだ。そのコーナーでのフロントの感覚について少し自信をなくしたけど、問題なかったよ」

「シーズン中盤は、フロントエンドとフロントフォークにかなり迷っている状態だった。たくさん変更をしたけど、そのために自信を失っていたんだ。でも、すごく速く走れていた通常のセットアップで、また速さを取り戻した。つまり、バイクには触っていないんだ。それが今、僕が再び強くなった理由なんだ」

「(フロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤが)僕としても明日のレースタイヤになると思う。ペースもいい。ちょっとクラッシュをしたからミディアム、ソフトの組み合わせはもう少し確認したいけど、リヤにミディアムタイヤを履いていてもペースはよかった。明日は僕が強いライダーの一人になると思っている。もちろん、フィジカル面ではタフだろうから、序盤は少しマネジメントする必要があるけど、それはみんな同じだ。ベストを尽くすよ」

■エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/予選:2番手
「昨日はあまりいいスタートではなかった。いくつかのミスに時間を費やしたからね。でも今日はバイクに変更を施し、フリー走行4回目ではそれが僕に自信をくれたんだ。ペースはよかったし、速く走れていたと思う」

「予選のタイムアタックでは、ホルヘがすごく速かった。これ以上は無理だと思ったよ。でも、フロントロウからスタートできるというのは、レースとしては常にいいこと。優勝争いに挑戦するけど、目標としては表彰台獲得になると思う」

「フロントロウからスタートするので、明日は表彰台争いができると思っている。タイヤの内圧をチェックしなければならないし、レースでは前にいてあまりミスをしないようにしないと。レース終盤では序盤よりもうまくタイヤマネジメントできる自信があるし、そうしないといけない」

■マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)/予選:3番手
「フロントロウを獲得できたことはかなりの驚きだよ。つまり、スピードもなく、フィーリングもなかった。それなのに、予選ではそれがあったんだ。だからどうやって、どうしてフロントロウを獲得できたのか、という説明ができない」

「ただ、1周だけがよかったわけじゃないということは事実だ。Q1でも僕は速かった。Q2ではユーズドタイヤで出たけど、そこまで悪くなかった。そのあとニュータイヤを履いてさらに攻めたんだ。フロントロウを獲得できてうれしい。ただ、明日のレースではもっと苦戦するだろうと思っている。またバイクとの戦いになるからなんだ。写真や映像を見てもわかるように、ずっと僕はバイクと格闘している」

「というわけで、フィジカル面でも負担になる。ストレスが多く、かなり集中力も必要だ。1周だけなら、ブレーキやアクセルを開けるところを把握しているからいいんだけど、レースディスタンスで考えると、(戦える)ペースがない。でも、ベストは尽くすよ」

「(Q1でジャック・ミラーが、Q2でフランセスコ・バニャイアが目の前で転倒したことは)とても驚きだった。少しチェックすれば、全てのホンダライダーがスリップストリームを求めていることがわかる。僕はバックストレートで0.15秒、メインストレートで0.15秒タイムを失っている。というわけで、ホンダライダーたちはタイムアタックではスリップストリームを求めているんだ」

「でもミラーが2コーナーでクラッシュしたのを見て、『(タイム更新が)難しくなるな』とは思った。でもプッシュを続け、タイムが上がった。Q2でも同じだ。バニャイアが4コーナーで転倒し、僕はプッシュを続けた。そしていいラップタイムが出たんだ。でもそれは、かなりの驚きだったよ」

「フィジカルコンディションについてはすごく満足なんだ。少しずつよくなっていっているし、バイクにもうまく乗ることができている。それに、バイクの上で体の位置を変えてみたりライディングスタイルを変えたりして、バイクの問題も少しうまく吸収できるようになってきている。これは僕がここ2年間できなかったことだ。だから、これについてはすごくうれしい」

「ただ明日については、このサーキットはフィジカル的にかなり厳しいから、万全の状態でも難しい。バイクと格闘しているなら、なおさら難しいわけでね。長いレースだと感じるだろう。でも、自分のペースを見出してみるよ。どうなるかわからないけど、たくさんのライダーが僕をオーバーテイクするだろうと思っている。でも、なんとかマネジメントしてみよう」