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体重95キロ超の女性、リバウンドを経て38キロ減量しボディビル大会で優勝飾る(英)

2022年10月22日 22:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

体重95キロを超えていた頃の女性(画像は『Liverpool Echo 2022年10月17日付「Woman loses six stone after ditching Greggs steak bakes」(Image: (C)Staceylee Richards / SWNS)』のスクリーンショット)
体重が最大95キロ超だったイギリス在住の女性が、わずか1年で約38キロの減量に成功した。実は7年前にも大幅な減量に成功した女性はボディビルのトレーニングに打ち込んでいたが、2020年のロックダウン期間中に不安とストレスから暴飲暴食を繰り返したことでリバウンドしてしまったという。そして昨年10月、体型を戻すことを決意し再びトレーニングに励んだ結果、先月に開催されたボディビル大会で優勝を飾った。「人生の中で今がいちばん幸せです」と語った女性のストーリーを『The Sun』『Liverpool Echo』などが伝えている。

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英サウスウェールズ州ニューポートに暮らすステイシリー・リチャーズさん(Staceylee Richards、38)は、わずか1年で体重15ストーン(約95.2キロ)から9ストーン(約57キロ)への減量に成功した。

実はステイシリーさん、7年前にも体重15ストーンから10.5ストーン(約66.7キロ)へ大幅なダイエットに成功したが、新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン期間中にリバウンドしてしまったという。

ステイシリーさんはこのように振り返っている。

「私は食べることが大好きで、常に食べ物のことを考えていました。幼い頃から私は友達より体が大きくて、11歳の時には12号サイズのスカートをはいて学校に行っていたんです。他の子と自分を比較しては落ち込んで食べていたので、その後もどんどん体は大きくなる一方でした。気持ちの浮き沈みがある時に何か食べると元気になれますが、あとになって罪悪感に襲われるのです。」

「銀行で働いていた時は誘惑がたくさんあって大変でした。誰かの誕生日にはケーキ、長時間の会議ではビスケットやコーヒーなど…でも一番は近くにあった『Greggs(イギリスのベーカリーチェーン店)』でした。私はランチタイムになると毎日のようにステーキベイク(ステーキパイ)、ソーセージとビーンズのチーズメルト、ハムとチーズのバゲット、ジャムドーナツなどを食べていましたから。今考えると気持ち悪いですが、それが普通でした。」

彼女の不安定な食生活は20代まで続き、流行のダイエットを試しては暴飲暴食を繰り返す日々を送っていたそうだ。

そんなステイシリーさんは2014年3月、健康的な食事をしながらダイエットを支援する組織「Slimming World」に参加し、わずか1年で服のサイズが18号から8サイズもダウンするほどの減量に成功した。

しかしその後も不健康な食生活を続けていたそうで、「Slimming Worldの指導を受けるため毎週通っていた場所のすぐ近くにフィッシュアンドチップスのお店がありました。体重測定日には、一日中空腹に耐えた自分へのご褒美としてソーセージやフライドポテトにグレイビーソースをかけて食べていました」とステイシリーさんは明かしている。

だが2015年、ジムに入会しウェイトトレーニングを開始したことでその生活は一変した。

トレーニングにより筋肉がどんどん引き締まることを実感したステイシリーさんは、ネットでエクササイズの方法を探したり、Instagramでボディビルダーをフォローするようになった。

そして2017年7月、約10年勤めた銀行から解雇されたことをきっかけに本格的にボディビルのトレーニングに打ち込むようになり、2018年5月にはボディビル大会「Bodypower」に初出場したそうだ。

「とても緊張しましたが、やり遂げた後はとても誇らしい気持ちになりました。入賞はできませんでしたが、大会に参加するまでの準備は本当に大変で、食事面でもしっかりと自己管理できたことは素晴らしいと思いました。」

そう語ったステイシリーさんだが、2020年にロックダウンが始まると不安とストレスから元の食生活に逆戻りしたという。

「ロックダウンが始まって最初の7週間で、体重が2ストーン(約12.7キロ)も増えてしまって。ジムに通うこともできず、気がつけばまたやけ食いをしていました。他の中毒と同じで一度食べると止まらないんです。テレビを見ながら紅茶と一緒にビスケットを食べたり、ポテトがまた大好きになりました。」

その後、体重が再び15ストーン(約95.2キロ)まで膨れ上がったというステイシリーさんは昨年10月、体型を戻すことを決意した。


それ以来毎日ジムに通い、かつてのコーチと共に毎週トレーニングを行った結果、わずか1年で6ストーン(約38キロ)の減量に成功した。そして先月に開催されたボディビル大会「Fit X Welsh Championships」に出場した彼女は初優勝を飾った。


現在はエクササイズやトレーニングの指導を行うパーソナルトレーナーとしても活躍中のステイシリーさん。そんな彼女は、ダイエットに成功するためのポイントを次のように述べている。

「私が学んだこと、そして人々に伝えていることは、運動と食事制限のどちらか一方だけではダイエットは成功しないということです。結果を出すためには両方必要なのです。昨年は肉体的にも精神的にも最悪の状態だったので、ロックダウン中に増えた体重を戻すことはできないと思っていました。でも減量を決意して食生活を改善し、トレーニングを重ねた結果、体重9ストーン(約57.1キロ)まで落とすことができました。そして競技用の体型に戻り、このような勝利を収めることができてとても嬉しく思っています。今は女性用の4号サイズのジーンズを見つけることができず、子供服コーナーで買い物をしているんです。今の私はGreggsのステーキベイクを食べていた頃とは比べものにならないほど幸せです。」

画像は『Liverpool Echo 2022年10月17日付「Woman loses six stone after ditching Greggs steak bakes」(Image: (C)Staceylee Richards / SWNS)』『The Sun 2022年10月16日付「BAKE WATCHERS I was addicted to Greggs but now I’ve given it up and lost six stone - now I wear kids’ clothes」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)