アニメ「アイラブみー」の新作が、10月23日、11月15日、11月22日の各日8時35分から10分間、NHK Eテレで放送される。
【大きな画像をもっと見る】「アイラブみー」は"男らしさ"や"女らしさ"など、社会や文化的につくり出された性差に縛られず、ありのままの自分で生きられる社会になることを目指すプロジェクト「#BeyondGender ジェンダーをこえて」の関連番組。心や体、命のふとした疑問をきっかけに、5歳の主人公・みーが空想や思考実験を次々と繰り広げていく。常識や固定概念が形成される前の幼児期に、性や人権、ウェルビーイングを自然と学べるコンテンツであることが評価され、2022年度のグッドデザイン賞ベスト100に選出された。みーおよびすべてのキャラクターの役を、満島ひかりが演じている。
新作として10月23日に「なんでおねしょをしちゃうんだろう?」、11月15日に「はやいのがイチバン!…じゃないの?」、11月22日に「みんなのかぞくはどんなかぞく?」がオンエア。満島は新作から登場するおしっこタンクのタンキ―、友達のしー、ひー、おねしょのそうだんやさんなど、シリーズ累計で40以上のキャラクターを1人で演じ分ける。満島がみーとして参加しているオープニング曲、音楽はハンバート ハンバートが担当。脚本は「山田孝之の東京都北区赤羽」の竹村武司、キャラクターデザインはobakが引き続き手がける。
■ 番組監修・汐見稔幸氏(東京大学名誉教授)コメント
教育は、自分が生きているこの世界を知り、自分を活かしてくれている他者を知り、そしてそこで生きている自分を知るために行われる営みです。しかし、実際には「自分を知る」ための教育は日本では弱いですね。
でも本当はこれが一番大事。自分を知るためには、自分のからだを知り、自分のこころを知ることが大切です。そうすれば「自分を大切にする」ということの意味もわかるはずです。
これからの時代、価値観が多様化し、グローバリゼーションが進む中で、道しるべとなる「確かなもの」がよくわからなくなります。だからこそ一層自分を知り、流されない生き方を探ることが必要になるのです。その追求は幼児期からはじめるべきでしょう。
21世紀を担っていくこどもたちに、「自分を大切にする」という本当の意味を探るため、このアニメーションを役立てていただけたら幸いです。
■ 特集番組「アイラブみー」
放送日時:2022年10月23日(日)、11月15日(火)、11月22日(火)8:35~8:45
放送局:NHK Eテレ
声の出演:満島ひかり
音楽:ハンバート ハンバート
キャラクターデザイン:obak
脚本:竹村武司
監修:池田裕一(昭和大学 / 小児科・夜尿症)、遠藤利彦(東京大学大学院 / 発達心理学)、北山ひと美(和光小学校・和光幼稚園 / 性教育)、酒井厚(東京都立大学 / 発達心理学)、汐見稔幸(東京大学 / 教育学・教育人間学・育児学)、田中俊之(大妻女子大学 / ジェンダー論・男性学)、社会福祉法人くにたち子どもの夢・未来事業団 細田直哉(聖隷クリストファー大学 / 生態心理学)