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東京23区など5地域における中古マンション価格のトレンドを予測を公開

2022年10月21日 09:51  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
マンションリサーチは10月19日、独自の指標を用いて中古マンション価格のトレンドを予測する「2022年10月価格改定レポートvol1」の内容を公開した。


まず、東京都23区においては中古マンション価格は短長期的に価格高騰が継続する事が予測されるとのこと。



在庫数と在庫回転率を見ると、在庫数はコロナ禍になってから減少傾向が続いていたが、2021年6月頃を起点に上昇に転じ、2022年度に入ってからはまた下降傾向にある。2022年9月の在庫数は、近年でも最も少ない水準。一方で、在庫回転率は変動はあるもののコロナ禍以降、高い水準を維持している。



在庫件数と価格改定数を見ると、価格改定数は在庫数とほぼ連動している。2022年9月には、在庫数が近年で最も少ない水準になった事から、価格改定数も同様に大きく下がっている。販売価格推移は、コロナ禍でも下落することなく高騰を継続。


続いて、神奈川県横浜市の中古マンション価格は短長期的に価格高騰が継続することが予測されるという。



在庫数は再び減少に転じ、在庫回転率は、多少の変動はあるものの、コロナ禍以前と比較すると現在も高い水準を維持している。価格改定数も在庫数とほぼ連動し、2022年9月は近年で最も低い水準に。


中古マンション価格は東京都23区と比較すると多少変動幅が見られるものの、高騰傾向を維持している。

神奈川県川崎市は、短長期的には短期的には現状維持、中期的には下落も予測されるとのこと。



在庫数はいまだ低い水準で推移しているものの、増加の傾向が見られる。在庫回転率はコロナ禍以前と比較すると現在も高い水準を維持しているものの、在庫数の推移とは逆の動きとなっており、在庫数の増加に伴い、在庫回転率は低下していくことが予想される。



価格改定数も低水準にあるほか、在庫数および在庫回転率の高さとほぼ連動しており、在庫回転率の減少に伴い上昇していくことが予測される。中古マンション価格は2022年に入ってからほとんど下落することなく高騰しているものの、増加率は逓減している。


埼玉県さいたま市の中古マンション価格は、短期的にも下落の兆候が見られる。在庫数は低い水準を維持しているものの、横ばいで推移。一方で、在庫回転率は減少傾向となっている。



価格改定数は、在庫回転率の減少に呼応する形で上昇傾向に。中古マンション価格は、2022年に入ってから変動を繰り返しながらも、ほぼ横ばいで推移している。


千葉県千葉市の中古マンション価格は、短期的に不安定な状態にあり非常に予測しづらい状況とのこと。在庫数は低い水準を維持しており、2022年以降は横ばいで推移している。在庫回転率は、その他のエリアと同様に高い水準ではあるものの横ばいと減少の間にある。


価格改定数は、2022年から上昇傾向が見られたものの、2022年9月は近年で最も低水準にとなっている。中古マンション価格は、一都三県の中で最も価格変動が大きく、短中期的には不安定な動きが見られている。(フォルサ)