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香りの祭典「サロン ド パルファン」3年ぶりに催物場で開催 ルームフレグランスやカテゴリー拡大で幅広い客層に対応

2022年10月20日 13:32  Fashionsnap.com

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三越伊勢丹によるフレグランスの祭典「サロン ド パルファン」がメイン会場である伊勢丹新宿店で10回目の開催を迎えた。コロナ以後、3年ぶりに本館6館の催物場での実施となる。伊勢丹新宿店の入月雅子 化粧品バイヤーは「今年は久しぶりの大きな規模での開催で、参加ブランドの方々に多大なご協力をいただきました。昨今のフレグランス人気を受けてお客さまの層が広がりライトファンに楽しんでいただける品揃えですが、初回から愛してくださっている熱量の高いファンの方々にも満足いただけるかと思います」と期待を寄せた。会期は伊勢丹新宿店本館 6階で10月20日から10月24日まで。メンズ館は1階プロモーション・コスメティクス売場で10月19日から11月1日まで。

 伊勢丹新宿店では2012年の売り場リモデルでメゾン系フレグランスの取り扱いを拡大後、翌年2013年にサロン ド パルファン第1回を開催した。入月バイヤーは2回目から携わり、毎年フレグランス市場の盛り上がりを感じてきたというが、ここ数年の勢いは目を見張るものがあるという。「開催初期はフレグランスに対し知識も熱意も高いお客さまが多く、上級者向けのイベントの雰囲気がありました。2015年くらいからSNSの隆盛によりお客さまがぐっと増えた印象です。2019年に初めて6階 催物場で開催した時は、香水砂漠と呼ばれた日本でここまで大きくイベントができることを感慨深く思いました」と振り返る。日数や会場規模などは異なるものの、開催初回と比較して2021年の売り上げは約10倍に成長しているという。
 コロナ禍では1階ザ・ステージや各ブランドで規模を縮小しての実施となったが、ランキング形式での製品紹介やセレクターらによるレコメンドなど、幅広い客層にアプローチする見せ方を工夫。それでも、お客からは催物場での開催を待ち望む声が寄せられたという。
 伊勢丹新宿店のフレグランスアイテムは、市場の動向と同様にコロナ禍で苦戦したメイクアップや成長が鈍化したスキンケアとは逆に、多くのブランドが前年比を上回って好調に推移し、館の売上構成比の2桁を占めるまでになった。
 こうしたフレグランス人気の高まりもあり、今年は催物場での開催が復活。44ブランドが参加し、うち12ブランドが初参加となった。渡航制限の緩和により、ブランド創業者や調香師らの来日も叶い、コンサルテーションサービスやセミナーなどのコンテンツも用意し盛況だ。客層の拡大に合わせて商品ラインナップも多様化したという。「ルームフレグランスやボディアイテムなど、気軽に香りを日常に取り入れられる商品を増やしました。初出展の気鋭ブランドについても、エントリー層の方々にも楽しんでいただけるようなコンセプトのブランドも取り入れています」。
 初参加ブランドには、日本初上陸の「メゾン クリヴェリ(Maison Crivelli)」や、世界中のVIPに愛されるイギリス発の「ブーディカ ザ ヴィクトリアス(Boadicea the Victorious)」、ロンドン発「バイラオ(vyrao)」など。日本発のブランドでは、クラシック音楽を香り化する「ラニュイ(La Nuit)」や、日本人調香師 大沢さとり氏によるブランド「パルファンサトリ(PARFUM SATORI)」、「サウザンド カラーズ(THOUSAND COLOURS)」、「サノマ(çanoma)」、「エディット(EDIT(h))」といったブランドが揃う。
 入月バイヤーは、「初回のころにお客さまとして来店された方がブランドのクリエイターとなり出展者になるということもあり、長く続けてこれたのはひとえにお客さまとブランドの皆さまのお陰だと感じています。10回という節目でいつも以上にお客さまの熱意も感じ、フレグランスの認知が着実に向上している昨今の状況も喜ばしいことです。毎年進化するサロン ド パルファンにぜひ足を運んでいただけたら」とコメント。今回の売り上げは、コロナ以前の2019年比で約20%増を目指す。

■サロンド パルファン 2022期間:2022年10月20日(木)~10月24日(月)場所:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場特設サイト ■Salon de Parfum 2022 @ISETAN MEN'S期間:10月19日(水)~11月1日(火)場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーション・1階コスメティクス