子どもの成長を助け見守る仕事は、大変だがやりがいも大きいだろう。そんな幼稚園教諭の仕事を、試用期間中の2か月で退職したという経験談が寄せられた。(文:林加奈)
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「新人は先輩が来る前に出勤し、退勤は先輩が帰ってから」
茨城県の30女性(年収250万円)が勤務していた幼稚園は、園児400人を超えるマンモス園で「労働環境は最悪だった」と振り返っている。具体的には
「出勤はカレンダーにハンコを押すのみ。時間は関係なし。新人は先輩が来る前に出勤し園内環境整備をします。バス乗車があればさらに早く出勤。退勤は先輩が帰ってから」
「子どもが擦り傷をつくり泣いていようが朝のお集まり優先で『そんなのあとでいい!早く子どもたち連れてきて!』と。その日はたまたま一緒に組んでいるパートの先生が不在のため、泣いている子どもをきちんと対応せず、お集まりに参加」
と、子どもにちゃんと向き合えないこともあったと打ち明けた。そのうえ
「新人いじめなども多く、見ていられなくなった。実際いじめの対象にならなかったものの、ストレスにより円形脱毛症に。辞める3か月前に申し出るシステムでしたが、試用期間だったこともあり、1か月前に伝えました」
と退職した経緯を明かす。なお、この幼稚園の給与は総支給額22万円と、幼稚園教諭の給与としては比較的高い方だという。「高い理由がわかりました…」と妙に納得した様子で綴った。
「外面だけ良い幼稚園から学ぼうとは思えません」
女性は退職した後の心境について「とても満足」としているものの、「残してきた子どもたちには申し訳ない」と、子どもたちへの未練もある様子。それでも
「外面だけ良い幼稚園から学ぼうとは思えません。その後も保育園や小規模保育園、企業内保育などを経験してどこもやってることは変わらないなぁと実感。今は保育から離れ、パートとして高齢者を対象とした施設でのんびり働いています。いずれは保育園に戻りたいとも考えています」
といい、子どもに携わる仕事に復帰したい意向も語ってくれた。