現代の妖怪が世界中から800体以上も集まっている、香川県小豆島にある「妖怪美術館」。
ここに新たに収蔵されるアート作品を募るコンテスト「第6回妖怪造形大賞」が4年ぶりに開催されます!
今の時代を反映する “写し鏡” ともいえる妖怪たち。いったいどんな作品が集まるのか、今から要注目ですよ~っ!!
【800点以上の妖怪作品を展示】
昔から日本では、なにか不可解なことや不条理なことがあると「妖怪のしわざ」ということにして受け入れるという心持ちがありました。
そんなそれぞれの心に芽生える妖怪を立体アートとして表現したのが、妖怪美術館に収蔵されている作品の数々。
ここには妖怪造形大賞第1回(2013年)から第5回(23018年)までに応募された全作品の累計828点が展示されているんです。
作者は美術系の学生などアマチュアの人からプロの作家までバラエティ豊か。年齢も3歳から83歳までと幅広いうえ、これまで国内だけでなく一部台湾や香港からの応募作品もあるのだとか……!
【現代らしい妖怪たちがズラリ】
たとえば、収蔵作品のひとつが「顔盗人」。
電車内で座りながらスマホ画面を無心で見つめている人たちに、長い舌を出した妖怪が背後から覆いかぶさっています。
まさに現代ならではの風景から生まれた妖怪といえますね!
「プラモ怪」は「何十年たっても作ってもらえないプラモデルの怨念とパーツが合体して生まれた妖怪」だそう。
目から涙を流しているのが切ない~っ!! 皆さんのおうちにももしかしたらいたりして……!?
妖怪美術館2号館にいる巨大妖怪は「ドデカ妖怪造形大賞2019」グランプリ作品。
タイトルは「包んであげましょか?」ですが、包まれるというよりはその大きなお口で食べられちゃいそう!
ほかにも美術館にはさまざまな作品が集結。それぞれの妖怪が生まれた背景やストーリーも気にして見ると、より味わい深い鑑賞タイムとなりそうです。
【4年ぶりのコンテスト開催!】
「第6回妖怪造形大賞」の作品応募受付期間は2022年12月15日から2023年1月14日まで。
各界を代表する審査員が審査をおこない、最優秀作品賞には賞金30万円が。その他10部門にも賞金・賞品が授与されます。
応募された作品はすべて妖怪美術館が収蔵し随時展示をおこなうということで、多くの人の目に作品が触れるチャンスにもなるかもしれません。我こそはという人はこの機会に応募してみて!
小豆島といえば風光明媚なオリーブの島というイメージでしたが、訪れたときはぜひともこの妖怪さんたちにも会いにいきたいものですね!
参照元:プレスリリース、妖怪美術館公式サイト、妖怪造形大賞公式サイト
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch