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英アンドルー王子と親交があったマクスウェル被告、獄中で激白「親愛なる友人」「申し訳ないと思っている」

2022年10月17日 11:41  Techinsight Japan

Techinsight Japan

獄中のマクスウェル被告から「親愛なる友人」と言われたアンドルー王子
故エリザベス女王の次男アンドルー王子と過去に親交があり、未成年少女の人身取引で有罪判決を受けたギレーヌ・マクスウェル被告(60)が、獄中から初のインタビューに応じた。マクスウェル被告はアンドルー王子のことを「親愛なる友人」と呼び、「申し訳ないと思っている」と心情を述べた。

ギレーヌ・マクスウェル被告は1994年から1997年までの間、親交が深かったジェフリー・エプスタイン被告に性行為を提供させるため10代の少女を勧誘した罪で、今年6月に20年の禁固刑を言い渡された。彼女は今も容疑を否認している。

マクスウェル被告は社交界で広い人脈を持ち、米富豪のエプスタイン被告をアンドルー王子やビル・クリントン元米大統領に紹介したとみられている。

エプスタイン被告は、2019年7月に未成年少女の人身取引容疑で逮捕され、その1か月後にニューヨークの拘置所で自殺した。

エプスタイン被告が裁判にかけられることはなかったが、2019年11月に被害者の1人バージニア・ロバーツ・ジュフリーさんが「17歳だった頃に3度にわたり王子から性交を強要された」と主張。王子は疑惑を完全否定したものの、公務をしばらく見合わせると発表した。

2021年8月には、バージニアさんが王子に対して民事訴訟を起こした。これを受けて2022年1月には王子が軍の名誉職と慈善団体のパトロン職などを女王に返還し、現役公務からも完全に引退。翌2月には、王子が多額の示談金を支払うことで和解に合意している。

そして今回、マクスウェル被告がアンドルー王子との関係について獄中から初めて語ったのである。米TV局『CBS』『Paramount Plus』の特別番組の一環であるインタビューは、今年6月にニューヨークのメトロポリタン拘置所と、数週間前に移送先のフロリダ州タラハシーにある連邦刑務所からリモートで行われた。

英メディア『The Sun』によると、マクスウェル被告はアンドルー王子に対して「申し訳ないと思っている。彼の身に何が起こっているかは、知っています」と述べたという。

そして「私が有罪判決を受けた後、この友情が続かないことを受け止めています」と言い、「彼は協力するために、これだけの代償を支払った。私は彼を親愛なる友人だと思っている。彼のことを心配しているのです」と明かした。

アンドルー王子はかつて、被害者のバージニアさんと「会ったこともない」と主張し、彼女の腰に手を回して寄り添う写真が流出した際にも、不正に加工されたものであることを示唆していた。

問題の写真は2001年3月、マクスウェル被告のロンドンの自宅で撮影されたとみられており、王子とバージニアさんの背後にはマクスウェル被告が大きな笑みを浮かべて立っている。

今回のインタビューでマクスウェル被告はこの写真について「本物ではありません」と断言し、「オリジナルの写真なんて、1枚もないのです」と述べた。そして呆れたように手を振り「バージニアのことは、話したくないわ」と加えたという。

さらに自分が「邪悪な魔女」のように描かれてきたと言い、エプスタイン被告との親交は「人生で最大の過ちだった」と語った。

この後にはメトロポリタン拘置所に留置された時のことを振り返り、「ある女から、私が眠っている間に殺害する計画をしていると脅迫されたこともあった」と告白している。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)