isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
歴史から力を得るということ
今週のおひつじ座は、本当のエンパワメントを追求していこうとするような星回り。
女性たちは、大抵よその村や集落から知らない家に嫁いできて、自分の生まれ育った家族の場所を捨てることを強いられ、子どもを産んで、育てた。男のように、生まれ育って死んでいく場所を当たり前のように「ふるさと」と言えない女性たちの姿があるのだという。
ふるさとを問われて当惑するほどに、今の生活に没頭している。そういう女たちというのは、どこでも生活を立てていける、どこででも役割を得、必要とされるままに強くなって、生き抜いていける、したたかでたくましい存在なのではなかったか。
あなたもまた、経済的自立だけでなく、それ以外の方法でのエンパワメントも模索していくことがテーマとなっていくでしょう。
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獣はともかく、人間はどうか?
今週のおうし座は、自分がいまどれだけの力を持ち得ているのか、測り直していくような星回り。
『瓜坊も鼻使ひをり秋の土』(小川軽舟)という句のごとし。彼らはなぜ猛然と地面を穴だらけにするのか。どうも餌となるミミズや虫の幼虫を獲るためのようですが、彼らにとってどれだけ土を鼻で掘り返せるかが、生き延びていく力と直結しているのでしょう。
人間の場合、そうした力の指標は猪ほど分かりやすくはありませんが、それだけに本人も気付かないうちに「歯牙を抜かれ」たり、「足腰が萎えて」しまうことも珍しくありません。
あなたもまた、何をどれだけ鍛え直していくべきかということをここで改めて見定めていくべし。
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ゆらぎつづける
今週のふたご座は、「私」からの身体の排除を乗り越えていこうとするような星回り。
ドゥルーズという哲学者によると、個(モナド)は「波の音、ざわめき、霧、微粒子の舞踏」「目眩」など、薄暗さや混乱を秘めたもの。闇に包まれた本性を展開するためにこそ、身体やその覚束ない経験の数々を要請するのだと言うのです。
おそらく、精神の底に横たわる巨大な闇がますます露わになっている今の時代において私たちが求めているのも、意識の下部に潜りこんで微視的なものを開いていくだけの身体性であり、薄暗い場所から明るい位相を成立させるだけの、魂のなだらかな連続性の体験なのではないでしょうか。
あなたも明るさから暗さへ、また暗さから明るさへの波状的なプロセスのただ中に身を置いていくべし。
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原風景としての夕焼け
今週のかに座は、受容の促進としての無常観に全身を染めていくような星回り。
『どこまでも秋の夕焼といふのだらう』(古川智子)という句のごとし。
どこまでもどこまでも真っ赤に広がっていく夕焼け空を見ているうちに、記憶のなかのをやはりどこまでも遡り、やがて赤子の鳴き声さえ通りすぎていく。それは言葉で言えば「無常観」ということになるのかも知れません。
あなたもまた、そんな茫然自失の無常観のなかで、受け入れるべきものを受け入れていくべし。
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扉としての絶望
今週のしし座は、より純粋なものへ向かった十代の頃の感情的記憶が、ぶり返してくるような星回り。
岩井俊二監督『リリィ・シュシュのすべて』(2001)は、観る者のあまり思い出したくない思春期の記憶を次々と惹起させるという意味で、あまり冷静に見ることを許さない作品と言えます。
この映画ののっぴきならないリアルさは、監督が記憶の中の学校、その匂いや光を徹底的に描いているがゆえのもの。脱社会化した存在になりきれずに社会に留まってしまった監督自身の自問自答に、観客の側も思いがけず引きずり込まれ、一つの問いへと直面させられていきます。
あなたも大人になるにつれて、いつしか忘れていた「世界」の手触りを不意に思い出していくことになるかも知れません。
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時にはわけわかんない自分でもいい
今週のおとめ座は、自分でも予測不能な動きにそのまま従っていこうとするような星回り。
『山茶花やいくたび訪へば通ふなる』(藤井あかり)という句のごとし。これと決めた山茶花をどれだけ見舞いに尋ねていけば、こちらの気持ちが相手に届くのだろうかと、まるで恋占いでもするかのように問うているのです。
これは花を擬人化しているのではなくて、あくまで花を花として恋慕っている訳で、それは種族の垣根を超えるぞと息まいてそうしていると言うより、ふと気付けば、いつの間にかそうなっていたのでしょう。
あなたもまた、自身に生じた「もののはずみ」に気が付いていくことになるはず。
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無為からの離脱
今週のてんびん座は、自身がすでに参加しているゲームの流れを変えていくための、準備を整えていこうとするような星回り。
太古の昔から、支配する側の技芸として帝王学や天文学があったように、支配される側にも「強者」の打ち建てた秩序のなかで「それでもうまくやっていく」ための技芸は存在してきたし、日常的な実践のなかに、そうとは分からぬよう透かし込まれてきました。
それは住んだり、道を行き来したり、話したり、読んだり、買い物したり、料理をしたり、書いたりするといった、何気ない営みを戦術的な機略や奇襲へと転じることで、詩的でもあると同時に戦闘的でもあるような意気はずむ独創なのです。
あなたもまた、「それでもうまくやっていく」ための手持ちの技芸を改めて確認したり、必要に応じて切り替えたり、新たに編み出したりしていくことがテーマとなっていきそうです。
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流れよ涙と秋は言った
今週のさそり座は、勝つことよりも勝ちのある負けに臨んでいこうとするような星回り。
『酒飲んで椅子からころげ落ちて秋』(小澤實)という句のごとし。飲んで「椅子から転げ落ちる」というのは、かなりの酔いっぷりですが、それを振り返って「秋だなあ」と詠嘆できるというのは、気に入った新酒に出会ったか、思いがけず気持ちが入った夜だったのか。
とはいえ、だからといってみずから「椅子からころげ落ち」るわけにもいきませんから、酒を飲んでそれだけの失態を犯し、それで秋を詠むことができるというのは、それ自体がひとつの僥倖であり、得がたい偶然の到来に他ならないのでしょう。
あなたもまた、いまの自分に喜んで失態を犯していけるだけの文脈や相手がどれだけあるか、改めて振り返ってみるといいでしょう。
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タゴールとドラえもんと私
今週のいて座は、これさえ実現できればもういつ死んでもいいと思えるような任務を、思い出していこうとするような星回り。
ドラえもんとは、主人公である野比のび太の遺した借金が多すぎて、100年たっても返しきれない孫のセワシ君が、元凶であるのび太の運命を変えるべく、未来から現代に送り込んできたロボット。
ドラえもんがなすべき任務を遂げた場合、セワシがドラえもんを送り込んだ理由そのものが消えてしまうが、そうなってもなお、ドラえもんは現在に存在し続けられるのか。ドラえもんというのは、今自分が存在している原因とその存在理由そのものを消し去ることが、その存在理由である存在なのだ。
あなたもまた、現にその実現へと近づいたり遠のいたりしているであろうみずからの運命について、改めて思いを巡らせてみるといいだろう。
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ボーちゃん
今週のやぎ座は、スローな関わりをますます大事にしていこうとするような星回り。
『あの雲の昃(かげ)り来るべし秋の晴』(高浜虚子)という句のごとし。一見無表情だったり素っ気なく感じる相手であっても、こちらが腰を据えてじっくり付き合っていけば、時間の経過とともに反応や表情の出方も変わってくるもの。
今はYouTubeやTikTokなどでも短い視聴時間にしか耐えられない人がますます増えているだけに、ますますやぎ座特有の腰の重さが重宝される状況が増えてきているように思います。
あなたもまた、いつも以上にスピードアップしがちな人間関係に、ゆっくりと時間をかけることを意識してみるといいでしょう。
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自己教育の是非とその行方
今週のみずがめ座は、陥りがちな大いなる矛盾を、冷静に突き放していこうとすること。
一兵卒として日中戦争に従軍し、敗戦を上海で迎えた作家の武田泰淳は、そうした自身の経験に基づいて書いた「限界状況における人間について」という評論の中で、次のように述べていました。
「戦場における人間は、日常における家庭人とはまったく違った生きものになる。これは戦場に立った体験のない若い世代の人には、容易にのみこめないおそろしいことである。常識をよくわきまえた健全な家長であったはずの自作農が、戦場では、鬼畜のような悪をやってのけることがある。」
あなたもまた、どこまでも精緻に時代や社会と向き合っていくための姿勢を整えていくべし。
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秋と書いて“飽き”と読む
今週のうお座は、ひょいと漏れ出ちゃったものは仕方ないよねって感じの星回り。
『月に飽く夜道を寒き欠びかな』(佐久間法師)という句のごとし。秋の夜空に映える月と言えば、たとえ気分が乗らなくても、どうも否が応でもテンションを上げたり、風流がらねばならないといった向きが伝統的にある訳ですが(占星術でも月をめぐる議論は盛り上がりがちだ)。
掲句は「(そういう)月に飽きてきた」と言い放ち、素っ気なく「欠(あく)び」をして、ドロンを決め込もうとしているという意味で、斜に構えている、異端だなどと言う人もいるかも知れません。
あなたもまた、肩ひじ張らずに飄々と過ごしてみるくらいでちょうどいいでしょう。
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