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故エリザベス女王、生前にアンドルー王子を支援する計画を立てていた

2022年10月16日 09:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

アンドルー王子への支援を計画していたエリザベス女王(画像は『The Royal Family 2021年5月20日付Instagram「Swipe through for some of this week’s highlights」』のスクリーンショット)
生前のエリザベス女王が息子アンドルー王子(62)のため、予期せぬ事態に備えた計画を立てていたという。王子は過去の未成年女性への性的虐待疑惑を受けて公務を完全に退き、軍の名誉職などもすべて返還していた。王室専門家によると、王子は今後もウィンザーで生活し、亡くなった女王の援助を受けていくという。

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英メディア『The Mirror』の王室記者ラッセル・マイヤーズ氏が、同メディアのポッドキャスト『The Royal Beat』に出演し、故エリザベス女王の第3子アンドルー王子の将来について語った。

アンドルー王子は、未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され勾留中の2019年8月に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告との親交が発覚後、同年11月に王室公務から退くことを発表した。

2021年8月には、米国人バージニア・ジュフリーさんが米国法で未成年となる17歳だった当時、アンドルー王子から性的虐待を受けたとしてニューヨークで民事訴訟を起こした。

これを受け2022年1月にバッキンガム宮殿は、アンドルー王子が軍の名誉職と慈善団体のパトロンの役職を女王に返還したと発表。今後は公務に復帰することはなく「私人として事件を防御していく」と述べていた。

王子は疑惑を一切否定したが、同年2月には多額の示談金を支払うことで和解に合意した。さらにその費用は、エリザベス女王が負担するといった話題も浮上していた。

マイヤーズ氏によると、生前のエリザベス女王はアンドルー王子のための支援を計画していたことから、女王の他界後には王子の今後の財政や生活スタイルについて話し合いの場が持たれたという。

同氏は「アンドルーの資金がどこから来るのか、どのように生活費を捻出するのかなど色々と議論されています。それらは女王が面倒を見ることになるでしょう」と言い、王子は今後、故エリザベス女王の遺産による支援を受けると述べたのである。

アンドルー王子は2004年、娘ベアトリス王女やユージェニー王女と共に、ウィンザーにある邸宅ロイヤル・ロッジに引っ越した。その後、王子の元妻で2人の娘達の母親セーラ・ファーガソンさんも同居。現在は娘達が結婚して独立したため、王子とセーラさんの2人が生活している。

マイヤーズ氏は、王子とセーラさんの住居であるウィンザーのロイヤル・ロッジについて「彼らが追い出されることはないでしょう」と断言した。

ロイヤル・ロッジは、イギリス指定建造物のグレードIIに指定された歴史ある建物で、エリザベス女王の母クイーン・マザーが2002年に他界後、アンドルー王子に貸し出された。

王子は2003年に賃貸契約を更新し、100万ポンド(約1億6600万円)の一括払いで75年間の賃貸契約を結んだ。さらに豪邸の改装のために、自費で数百万ポンド(数億円)を支払ったと言われている。こういった理由もあり、アンドルー王子がロイヤル・ロッジを出る意思は全くないとみられている。


女王の死後には3匹の愛犬が残されてしまったが、王子は自身が女王にプレゼントした2匹のコーギー犬“ミック(Muick)”と“サンディ(Sandy)”を引き取り、セーラさんとともにロイヤル・ロッジで飼っている。

その後、セーラさんは英メディア『The Telegraph』のインタビューに応じた際、女王の愛犬の世話をすることについて「大きな名誉です。彼らは良く教育されている。国宝ですね」と述べ、こう加えていた。

「とても人なつこい2匹のコーギーにはぴったりの良いお家が見つかりました。もの凄く大切にされるでしょう。甘やかされるのは間違いないですよ。」

セーラさんは現地時間15日に63歳の誕生日を迎えたことを記念し、自身のInstagramにミックやサンディと仲良く寄り添う最新ショットを公開している。

画像は『The Royal Family 2021年5月20日付Instagram「Swipe through for some of this week’s highlights」』『Sarah Ferguson 2022年10月15日付Instagram「The presents that keep giving..」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)