ふだん料理をしない夫が、とつぜんキッチンで腕を振るいだすあの現象。材料費がかさみ、味は微妙で片付けをしないからキッチンぐちゃぐちゃ…までがセットの、あれに名前をつけるとしたら何だろう。
10月上旬のガールズちゃんねるに、まさにそんな現象に悩まされている妻から「旦那の手料理が苦痛」というトピックが立ち盛り上がっていた。トピ主の夫は「自称料理大好き人間」で「毎週末」料理をするが、ふだん料理をしないため
「正直美味しくありません。食材も考えながら買って使っているのに、考えなしに使い切ってしまいます。オリーブオイルをまるまる一本使い切ったこともありました」
と妻を困惑させている。(文:篠原みつき)
「週末ぐらいはゆっくりしてほしいから任せといて!」って言うけど…
そのほか、トピ主の夫の料理は「火が通るわけないでっかい人参の炒めもの。油が多すぎてびちゃびちゃになっているマッシュルーム。辛いもの苦手な私にこれでもかと大量の唐辛子をかけたパスタ」など、イタリアンぽい創作料理に走っている模様。しかも「作ったことに満足して片付けは一切せずキッチンは大荒れ」というから頭が痛い。トピ主はやんわりと止めてみたものの
「週末ぐらいはゆっくりしてほしいから任せといて!」
と言われてしまうという。どうやら料理がまずいことや余計な手間をかけさせる自覚がないようだ。いち主婦である筆者の個人的感想だが、「いい旦那さんである俺」に満足しているようで恐ろしい。
トピックには、多くの妻たちから「マズイ、いらんって言ったら?夫婦なんだし」「そのうちスパイスからカレーつくりそう」などのツッコミが相次いだ。「うちの旦那も」と共感する人からは、こんなエピソードがあがっていた。
「うちも唐揚げ作ったるって、サラダオイルと間違って大事なココナッツオイルひと瓶使って、あちゃ~!!!涙」
「手際も悪けりゃ味も悪い。牛タンを炒めるのにごま油とバターふんだんに使ってて気持ち悪かった」
「うちの旦那はもやしは生で食べれる物だと思ってたり、ベーコンとかウインナーもそのまま食べていいと思ってたみたいで切ったままのを混ぜて出されたことあった」
「ラーメン1杯5000円くらいの作るわ」
そのほか、「ウチの旦那は塩辛いの好きだからアホみたいに塩分強い!」「調理器具も自分専用のを買ってくるし、食材のこだわりも凄い」といった声もある。夫は悪気がないだけに、皆さんモヤモヤしっぱなしだ。
「料理をしようという気持ちがある男の人はいざという時頼もしいよ」
また「レシピがあるのに変なアレンジしてくるうちの旦那はまじ最悪」、「(レシピを)絶対見ないし私のアドバイスも聞いてくれません」、といった、謎アレンジにうんざりする妻も散見された。こうした不満に対して、「まずいと言うしかない」という意見も出ていたが、
「不満を言うと作る気失くす(家事をする気なくなる)と言うのも正直ウザいです」
といったコメントから、妻たちの気苦労がうかがえる。夫の機嫌を損ねるのも面倒くさいのだ。
一方で、半年ほどで上達したという声も。「うちの旦那は、YouTube見ながらだんだん上手くなってきて、今はプロ級のパスタ作る」と書いていた。「材料も自分で厳選して買ってきて、片付けは作りながらする様になった」というから結構な話だ。
また、褒めながら上手に夫を導いたという人もいて、
「料理をしようという気持ちがある男の人はいざという時頼もしいよ。正直味は二の次だと思ってる」
と素敵な意見を書いていた。確かにやる気があるのはいいことだ。あとは素直に助言を聞いてくれればいいのだが……。