結婚式の招待は数か月前には知らせるものだろう。しかし福岡県の40代前半女性(既婚/素材・化学・食品・医薬品技術職/年収550万円)は、そんな世間の常識をものともしない夫婦の衝撃エピソードを明かした。(文:谷城ヤエ)
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「飛行機やホテルは確保済みならまだ許せたのですが……」
「親戚の結婚式がありえなかったです」と話す女性。
「結婚するという話は聞いていて実家に挨拶にも来たらしいけど式の日程の連絡もないまま半年ほど経過。そんなある日の金曜日の夕方に『明日結婚式だからよろしく!』と耳を疑うような連絡が」
いきなり前日に言ってくるとは困ったものだ。さらに「親戚一同九州住みなのに式場はなぜか札幌」という訳の分からない状況。しかも当日のタイミングも最悪だった。
「同じ日に札幌ドームで人気アーティストのコンサートがあり、遠征組で飛行機は押さえられており、乗り継ぎなどを考慮しても北海道に行けない事態に(まだ北海道新幹線がなかった時代です)」
「身内の飛行機やホテルは確保済みならまだ許せたのですが、『何も手配してないから今から頑張ってね~』とのこと」
いくらなんでも適当すぎる対応だが、女性や親戚たちは一応「頑張って」はみたようだ。
「近隣の函館空港や旭川空港への便も出遅れた遠征組が押さえてて空席なし。ライブ遠征し慣れてる従姉妹が『どこでもドアがないと無理!今からじゃどうやっても式の時間に間に合わない!』と匙を投げたほどでした」
行く手段も見つからず、どうしようもない状況で途方に暮れていた親戚一同。
「新郎新婦の親はあまりの非常識さに親戚一同に平謝りで『行かなくていい、祝儀も辞退する』と連絡がきたので行きませんでした。当日は100人以上入る会場で新郎新婦のみの寂しい式になったそうです」
幸せなはずの結婚式が残念なものになってしまった。女性が「なぜこんな非常識なことをしたのか」と夫婦に問い詰めたところ、
「サプライズ感を演出したかった。コンサートのことは知ってたけど客の大半は道内から来ると思っててまさか飛行機が取れないとは思わなかった」
という返事が返ってきたという。あまりにも楽観的で呆れるが、話はこれで終わらない。女性は
「新郎新婦は数年後離婚しました」
と結末を綴っていた。