会社を辞める理由として「忙しすぎる」はよく聞く話だが、「成長を実感できなかった」という理由で退職した30代女性(千葉県/素材・化学・食品/年収700万円)の経験談が寄せられた。かつて働いていた職場は「とにかく仕事がラク」だったという。(文:林加奈)
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「みんなダラダラおしゃべりしている」
派遣社員として大手メーカーの研究開発施設で実験補助の仕事をしていた女性。「大学が理系だったので、派遣で理系の仕事にチャレンジしたくて初めて就業しました」と語っている。
ところがこの職場、女性のチャレンジ精神を萎えさせる職場だった。
「とにかく仕事がラクで急がないし、みんなダラダラおしゃべりしているし、実験室に笑い声がいつもこだましていました。1日の半分はスマホをいじっている人も多数。仕事は素人でもできる内容で拍子抜けしたし、『天国』という人もいましたが、私はガッカリ。正社員は優秀な方々で、多忙で我関せずといった感じでした」
派遣と正社員の仕事はまったく違っていたようだ。女性は「ステップアップしたかったので、ここにいたら先が見えず、甘やかされてしまう気がして辞めてしまいました」と、2か月で退職した理由を綴っている。
「あの時サボっていた方々は歳だけ取ってどうなったのかな」
女性は退職当初、辞めたことを後悔したという。しかし転職を何度か繰り返し、今は「メーカーの正社員として研究開発の部門で頑張っている」という。
「あの時辞めてよかったと思います。辞めた派遣先の研究施設は統廃合により遠方に移転したみたいで、あの時サボっていた方々は歳だけ取ってどうなったのかなとふと思いました」
と暇に甘んじていた人たちを述懐していた。