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日本ロレアルが新宿本社を大規模改装 地球環境と社員の持続可能性に配慮

2022年10月12日 10:21  Fashionsnap.com

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日本ロレアルが新宿本社オフィスを改装し、地球と社員の持続可能性に配慮した新オフィス「ビューテーバレー」での事業を開始した。ハイブリッド勤務を中心とする機能面の拡張に加え、すべてのステークホルダーとの「縁」をつなぐことで美が生まれる場所にしたいという想いを込めたリニューアルとなる。

 ロレアルは1963年から日本で事業を展開し、2006年に新宿パークタワーに本社を構え、今回初めて大規模改装を行った。サステナブルなオフィスの国際認証であるLEED基準に沿って設計したビューティーバレーは新しい美の創造拠点とし、あらゆる美を取り入れるとともに、アイシャドウやファンデーション、リップなど約60種類、4400個に及ぶ廃棄前の自社製品をアップサイクルし、塗料や照明のシェード、タイルなどに活用することで持続可能な美を追求する。
 コンセプトは、5つの「縁」を取り入れた。「縁(CONNECT WITH PEOPLE)」ではガラス壁を用いたエントランスなど、開放的な空間を設計。「美との出逢い(ENCOUNTER BEAUTY)」は日本独自の美である春夏秋冬をカラーリングや屋内植物などで表現するほか、110年以上にわたるロレアルの美の創造の歴史を回廊などで表現した。「人とのつながり(ENGAGEMENT)」においては100人以上を収納できる社内カフェ、エリアごとに提供メニューが異なるティーポイント(ドリンクの提供エリア)などを設置。「成長と発展の奨励(ENABLEMENT)」はオフィスコンシェルジュサービスの導入やハイブリッドワークに適したコンテンツの充実などを展開。「社員と地球への配慮(ENVIRONMENT)」では100%カーボンニュートラル達成のほか、カフェで発生した生ゴミのバイオガス化リサイクル、使用済みコーヒーかすをオフィスグリーン用の培養土に再活用、廃棄前の自社製品のアップサイクル、紙ごみやコーヒー殻をカフェで使用するタオルへアップサイクルなどでアプローチする。
 またオフィス機能面はハイブリッド勤務を大前提とし、社員が自分のスタイルに合わせて業務時間や場所を選べる「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」を採用するなど、社員の自立性と多様性を重視する新しい働き方「ベスト・オブ・ボース(Best of Both)」を推進していく。
 代表取締役社長のジャン-ピエールシャリトン氏は、「日本ロレアルの新しいオフィスでは、『縁』というコンセプトのもと大きく3つの考えをもとに刷新した。1つ目は私たちが創業当時から捧げている『美』。それは日本ロレアルが持つブランドの美を称えること。2つ目は四季という日本の美を表現し、日本という国を称えること。そして3つ目は、コラボレーション、クリエイティビティ、人とのつながり、私たちがオフィスという拠点で実現したいと考えていることを称えることである」とコメントした。

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