CFDA新チェアマンにトム・ブラウンが就任　2023年1月から

米国ファッション協議会（以下、CFDA）が、2023年1月1日からトム・ブラウン（Thom Browne）を新たにチェアマンに起用すると発表した。5月末に任期を終えたトム・フォード（Tom Ford）の後任となる。

　トム・ブラウンは2005年からCFDAの会員に名を連ね、“ファッション界のオスカー”と名高い「CFDA ファッション アワード」では2006年、2013年、2016年にメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞した経験を持つ。2005年の「CFDA/ヴォーグファッション基金アワード（CFDA/Vogue Fashion Fund Award）」では準優勝を獲得し、現在は同アワードで選考委員を務めている。
　任期は2年間。トム・ブラウンは「スティーブン（最高経営責任者のSteven Kolb）やCFDAチームと一緒に、トム（トム・フォード）たちが作り上げてきた重要な仕事を引き継いでいくことに大きな責任を感じています。 また、この20年間、私を支えてくれた業界に恩返しをすることも重要だと感じています。アメリカのデザイナーであることをとても誇りに思います」とCFDAへの敬意を示した。続けて、「私の最も重要なメッセージは、誰もがデザイナーとして成功するためのあらゆる機会を持つべきであり、その成功の核心はピュアな創造性から始まるべきだということです。妥協のないクリエイティブな方法で、すべての人に最もポジティブな形で届くようなストーリーを語り続けることが、デザイナーとしての私たちの責任なのです。CFDAの使命は、新しい声や新しいデザイナーをサポートし、彼らの創造性をユニークで特別なレベルの成功へと導くことです。デザイナーとして、刺激すること、教育すること、楽しませること、笑わせたり泣かせたりすること、そして最も重要なことは、美しい服を作り、次世代のアメリカンデザインを育てることを成功させることです」と意欲を述べた。トム・ブラウンが着任するまでの期間、スティーブン・コルブCEOが暫定的にチェアマンを務める。