学生時代は仲がよかった友人でも、働き始めると金銭感覚に隔たりができて、疎遠になることもある。キャリコネニュースには「友人と絶縁したことがある」という読者の声が寄せられているが、今回は埼玉県の30代女性(サービス・販売・外食/年収400万円)の体験談を紹介する。(文:コティマム)
キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG
「2000円以上は払いたくないんだよね~。どうにかならない?」
女性は今から10年ほど前の28歳の時に、中学時代からの友人と絶縁した。きっかけは、バーベキューに誘った際の金銭感覚の違いだ。
「中学からの同級生を、屋根付のキャンプ場でのバーベキューに誘い、メールで『行く!』と返事がきました」
しかし1週間ほどして、友人から連絡があったという。以下、女性と友人の会話を紹介しよう。
友人「友達1人誘ってもいいかな?」
女性「現地まで自力で来られるなら呼んでいいよ。私の車に乗れる人数しか呼んでないからごめん。乗れるのはあと1人だけなの」
友人「乗れるのは私だけなんだね。じゃ、友達は諦めてもらうから大丈夫! 会費っていくらかわかる?」
女性「メインの主催者は友達の会社の男性たちなんだよね。会費はわからないなぁ。買い出しは友達たちがやってくれるから、私たちは現地に行くだけでいいって。近いからガソリン代と高速代はいらないよ」
友人「いくらかわからないんだ……。私、牛肉食べれないから、安くしてほしい」
女性「面識ない人だし、私からそのお願いはできないよ……。予約や買い出しもしてくれて楽できるんだし、楽しければいいじゃん?」
友人「考えさせて……」
他の友達を誘おうとしたり、会費の値下げをお願いしてきたりと、この時点で不穏な空気を醸し出していた友人だが、このやり取りの数日後に、再度連絡が入った。
友人「2000円以上は払いたくないんだよね~。どうにかならない?」
女性が「じゃ、来ないで」と断ると、 友人は「わかった。ごめんね」と返してきたという。女性はその後、友人から連絡が来ても全て無視して絶縁した。憤りをこう綴っている。
「金銭感覚が合わずケチすぎるし、お金が心配なら始めから断わればいい。いくらかかるか気になっている癖に友達をなぜか誘っていたし、車代はいらない、買い出しもしなくていいと楽できるのに、『安くしろ』と」
「正社員にはなりたくない、ガッツリは働きたくない」と友人
実は、以前にもこの友人とは似たようなやりとりがあった。女性の車で数人でドライブに行くことになった際、その友人から「いくらかかる?」と聞かれた。女性は「じゃ、あんまりお金がかからないようなプランを立てみて」と、こんな判断材料を送ってみたという。
「『高速は〇〇インターで乗って、〇〇インターで下りるよ!ネットで普通車で検索して値段調べてみて!ガソリンはリッター15キロ走るくらいかな?今リッター140円位だから計算してみて』と送ったら、『めんどくさいこと聞いてごめん』と返信あった」
「その時はまぁいいかと思ったのですが」と書いた女性だが、結局このあとにバーベキューでのひと悶着があり、友人とは縁を切った。女性は
「(友人は)アルバイトで収入も少なく、生活カツカツだったようです。『正社員にはなりたくない、ガッツリは働きたくない』と言いながら、『遊びには行きたい』と。社会人になってからはよくわからない友人でした」
と感想を漏らしていた。