コルベット・レーシングは10月6日、2024年の市場投入に向けて現在開発を行っている新型GT3マシン『シボレー・コルベットZ06 GT3.R』をシェイクダウン映像によって初めて公開した。
シボレーが製作する“最初のコルベットGT3”であるこのクルマは、将来のレースシーンへの登場がアナウンスされた際にティザーイメージが公開されたものの、実車の姿はこれまで一度も出てこなかった。
そんなコルベットZ06 GT3.Rは先週、Sportscar365が報じたようにゼネラルモーターズ(GM)のミルフォード試験場で初走行を実施し、初回のテストを完了した。今回公開された映像は、その様子を収めたシェイクダウンビデオだ。
新車のシェイクダウンでは、コルベット・レーシングのファクトリードライバーであるアントニオ・ガルシアが、同チームを運営するプラット&ミラーのクルマをドライブ。この開発車の外装はカモフラージュ模様で覆われているのが確認できる。
また、公開されている動画では、ティザー画像とは異なる形状のスワンネックマウントのリヤウイングなど多くの特長を見ることができ、映像の最後にはコルベットC8.Rとは明らかに異なるエンジンサウンドとともに、ガルシア駆るZ06 GT3.Rが高速でカメラの前を駆け抜けるシーンが収められている。
GMおよびシボレーは、GTE仕様のマシン(コルベットC8.R)と同じフラットプレーンクランク構造を持つ5.5リットルDOHC V8エンジンを搭載していることを除き、このクルマについてまだ詳細を明らかにしていない。
コルベットZ06 GT3.Rは、2024年のデイトナ24時間レースでデビューする予定であり、同レースではカスタマーカーと2台のGTDプロ・ファクトリーカーが登場することが予想されている。