トップへ

コーセーがキッザニア東京に出展 パフューマー体験の子ども「担任の先生に作った」

2022年10月06日 10:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

写真
コーセーが、子どもの職業・社会体験施設「キッザニア東京」にオフィシャルスポンサーとして「ビューティスタジオ」パビリオンをオープンし、セレモニーを行った。

 同社は中長期ビジョン「VISION2026」の中で、性別や年齢にとらわれず、多くの人に寄り添う商品やサービスを提供するアダプタビリティの考えに基づいた取り組みを強化している。今回のパビリオン出展はその一環。子どもを対象とするビューティスタジオは、これまでの「化粧品や美容は大人の女性のものである」という既成概念を払拭することを狙い、次世代を担う子どもたちに先入観なく化粧品や美容に触れてほしいと考え、「ヘア&メイクアップアーティスト」と「パフューマー」の仕事を揃え、ジェンダーニュートラルなコンテンツを設計した。
 パビリオンは、白を基調にブルーをアクセントに、明るく清潔感のある空間を演出。壁面の棚にはコスメがずらりと並び、入口からパフューマー、メイクアップ、奥にヘアスタイリングエリアとした。「ヘア&メイクアップアーティスト」のメイクアップコースでは2人1組のペアとなり、お互いに相手に合ったメイクアップを提案するほか、自分の顔にメイクを行うことができ、ヘアスタイリングコースではマネキンを使い、ヘアアレンジやアクセサリーを使ったスタイリングを学ぶ。「パフューマー」のコースは思い浮かべた身近な人のために香りを選び、ルームフレグランスを調香。またユニフォームにも同社の制服と同じ考えを取り入れ、ヘア&メイクアップアーティストはメイクアップのカラーが映え、黒子に徹するという意味も込めた黒をベースにしたデザイン、パフューマーは同社研究員の白衣をベースにしたデザインを採用した。
 コーセー代表取締役社長 小林一俊氏は「子どもたちには職業体験を通じて、美容に携わる楽しさを体感していただきたい。子どもたちの感性豊かで個性的なアウトプットが楽しみだ。このパビリオンを通じて、化粧品の持つ力や可能性などを体感してもらうだけでなく、お互いの感性や個性を認め合うことも学んでもらい、これからの時代に必要不可欠な多様性を尊重しあえる社会づくりに貢献していきたい」と語った。
 キッザニアを運営するKCJ GROUP 代表取締役社長 圓谷道成氏は「キッザニアは子どもたちが職業・社会体験を通じ、楽しみながら学ぶ『エデュテインメント(EducationとEntertainmentを組み合わせた造語)』を理念としていて、まさにこのパビリオンに合致している。ここで色々な気づきを得ていただけたら」と話した。
 プレスプレビューでは、実際に子どもたちがアクティビティを体験しているところを見学。各コンテンツでは複数の選択肢を用意し、子どもたちが自ら選ぶプロセスを重視した設定としている。実際にパフューマーの体験をした子どもは、「担任の先生にリラックスしてほしいと思ってルームフレグランスを作りました。自分で香りを選べてとても楽しかったです。いい香りのものができたので、先生も喜んでくれたらいいな」と話した。また、ヘアスタイリングの体験をした子どもは「ヘアアクセサリーをつける場所を調整するのが難しかった。普段はやる機会がないので面白かった」と、緊張しながらもワクワクした様子で体験を楽しんだ。
 キッザニア東京は2006年にオープン。現実社会の約3分の2サイズの街並みに、実在する企業が出展するパビリオンが建ち並ぶ。3歳から15歳までの子どもたちがさまざまな仕事やサービスを体験できる「子どもが主役の街」で、約60のパビリオンがあり、約100種のアクティビティを揃える。

■キッザニア東京 「ビューティスタジオ」パビリオン概要住所:東京都江東区豊洲2-4-9 アーバンドック ららぽーと豊洲1 ノースポート3階対象年齢:3歳~15歳定員:各4名/1回所要時間:約30分 ■コーセー「ビューティスタジオ」パビリオン:公式ページ