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チャールズ国王、国葬後初の公務で群衆から無料のヘアカットをオファーされる

2022年10月04日 12:01  Techinsight Japan

Techinsight Japan

女王の国葬後初の公務を行ったチャールズ国王(画像は『The Royal Family 2022年6月24日付Instagram「Throughout her reign
チャールズ国王とカミラ王妃が、エリザベス女王の国葬後初となる公式公務を行った。スコットランドの都市ファイフのダンファームリンを訪問した国王は、群衆の中にいた男性から無料のヘアカットをオファーされる場面があった。

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エリザベス女王の国葬が現地時間9月19日に執り行われた後、チャールズ国王とカミラ王妃は7日間の喪中期間を過ごすため、スコットランドのバルモラル城に滞在していた。

喪が明けた10月3日には、夫妻が国葬後初めてとなる公務を行うため、スコットランドのファイフにあるダンファームリン(Dunfermline)を訪れた。

ダンファームリンはかつて“町(town)”だったが、エリザベス女王の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を記念して“市(city)”になることが発表された。

これによりグラスゴー、エディンバラ、ダンディー、アバディーン、インバーネス、スターリング、パースに続く、スコットランドで8つ目の都市となった。

この日、チャールズ国王夫妻はダンファームリンを訪れ、“市”の地位を正式に授与するセレモニーに出席した。

現地にある市庁舎で開催された式典で国王は、5月にダンファームリンが市になると発表されたことについて「大変喜びました。人々が新たなチャプターに真の誇りを感じてくれることを望みます」と述べた。

そして国王は、かつてスコットランド王国の首都だった歴史あるダンファームリンが、女王の「プラチナ・ジュビリー」を記念して“市”になったことをこう称えた。

「私の最愛の母の並外れた生涯を称えるのに、長く卓越した歴史で有名になり、我が国の生活に欠くことのできない役割を果たした場所(ダンファームリン)に(“市”の地位を)与えることほど、ふさわしい栄誉はないでしょう。」

スコットランドは、国王の亡き母エリザベス女王のお気に入りの場所でもあった。国王はそんな母の思い出を振り返り、このように語った。

「それは私の親愛なる母の心を喜ばせることであり、私の心を喜ばせることでもあるのです。みなさんがスコットランドの新しい都市としてふさわしい地位を得たことを祝し、心からの祝福と今後のご多幸をお祈りしています。」

当日、現地にはチャールズ国王夫妻を歓迎するため沿道に多くの群衆が集まっていた。式典後に市庁舎を出た夫妻は、人々と握手をしたり会話をするなどしてしばらくの間交流した。

この時に国王と握手をしたある男性が、後ろにある理髪店を指さし「無料でヘアカットして差し上げます」とオファーをする場面があった。


すると国王は、男性に顔を近づけて微笑みかけ「次の機会にしますね」と答えたのである。現地の人と和やかな交流をする国王の姿に、周囲からは笑い声が沸き上がっていた。

先月には、1966年にオーストラリアの名門ジーロング・グラマー・スクール(Geelong Grammar School)に留学したチャールズ皇太子(当時)とクラスメートだったリチャード・カムニックさんが、皇太子の髪の毛を封筒に入れて50年以上保管していたことを明かしていた。

リチャードさんはオーストラリアの『Nine News』のインタビューに応じ、チャールズ皇太子が散髪した直後に理髪店に入り、床に落ちていた皇太子の髪を記念に拾い集めたと話した。

そして「今見ると、髪の色は以前とは変わってしまったと言わざるを得ません」と語っていた。



画像1、2枚目は『The Royal Family 2022年6月24日付Instagram「Throughout her reign, The Queen has placed」』『Sky News 2022年10月3日付Twitter「King Charles was offered a free haircut by a barber as he greeted the public during his visit to Scotland.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)