そこでポールポジションを射止めたのは24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの佐々木大樹で、ひさびさのQ2アタックとなった自身にとってGT500キャリア初、チームにとっては2017年台6戦以来となる5年ぶりの最前列を獲得。足元のヨコハマタイヤとしては、今季4回ポールを奪ってきた19号車WedsSport ADVAN GR Supraに続き、年間5度目の予選最速となった。
さらにアウトサイドの2番手、4番手、6番手には、それぞれ100号車STANLEY NSX-GT、17号車Astemo NSX-GT、そして8号車ARTA NSX-GTとブリヂストンタイヤを装着するホンダ陣営が並び、奇数列3番手、5番手には19号車WedsSportに加え、ひさびさのQ2進出となった14号車ENEOS X PRIME GR Supra)が続くなど、ポール獲得のニッサンZ GT500を包囲するグリッド順に。
決勝日も午前から強い日差しを受けたサーキットは、快晴の空に航空自衛隊新田原基地所属のF-15J/DJがウェルカムフライトを実施。その轟音の余韻が残るなか、正午を10分ほど過ぎてウォームアップ走行が始まると、ここで36号車au TOM'S GR Supraのジュリアーノ・アレジがいきなりのコースオフを喫し、赤旗中断の影響で20分間のセッションが5分延長され、以後のスケジュールは遅れての進行となる。
13時35分のフォーメーションラップ開始を前に、気温は26度ながら路面温度は46度まで上昇する季節外れのコンディションのなか、ピットスタートを選択した37号車KeePer TOM'S GR Supraを除く全14台がグリッドを後にする。
17周目にはターン1でスピンオフしたGT300車両があり、最初のFCY(フルコースイエロー)が発動すると、18周目の再開後に車速が回復し切れなかった19号車WedsSport ADVAN国本雄資を捉え、17号車Astemoの松下が3番手へ浮上。その直後にレース距離3分の1を超えた23周目突入でピットウインドウが開くと、2番手の100号車STANLEYを筆頭に、14号車ENEOS X PRIMEらがミニマムの戦略でドライバー交代へ。