バス運転手の激務・薄給を訴える切実な投稿がキャリコネニュースに寄せられた。北海道のバス会社で運転手をしている37歳の男性(正社員/未婚)は、
「正直、手取り額は少ないです。求人には4週8休とかいてありましたが、実際は人手不足で4週4休で働いていて、手取りは19万5000円です」
と切り出した。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「タウンワークをカバンに入れて、次を探しながら働いてる運転手もいます」
男性は入社直後から「この会社はブラックか?」と感じていたそうで、
「高校の同級生と話したとき、『俺の知ってるなかで手取り30万円いってないのはお前だけだわ』って言われ、今働いてるこの会社の給料の低さを痛感しました」
「奨学金を借りてますが、この給料では当然返せず、猶予してもらってる状態です」
と嘆く。
本来4週8休のところ4週4休が当たり前になっているのは、退職者が後を絶たないからだ。10人が会社を辞めても入ってくるのは2~3人だけなので圧倒的に人手が足りず、会社に残された運転手は無理なハードワークを強いられる悪循環となっている。男性は、
「人手不足になり、会社が回らなくなってくるから(運転手を)休日出勤させるが、休日出勤しても雀の涙程度しか金にならず」
「給料安い、休み取れないで、みんな限界超えて働いています。みんな転職のタイミングをうかがってる段階で、なかにはタウンワークをカバンに入れて、次を探しながら働いてる運転手もいます」
と悲惨な現状を打ち明けた。
「バス運転手は全体的に給料が低く、もうお腹いっぱいです」
男性いわく、会社を去った同期のなかには転職に成功した人もいるという。
「(別のバス会社に転職した同期は)カレンダー通りの休みで4週8休。手取りは4週4休の自分と同じ。ボーナス入れたら自分より上になると、この前(同期と)電話で話したときに言われました」
「来月辞める同期は小学生の子どもがいます」
「子どもとの時間を大切にしたいとのことで、より良い条件のところへ行くとのこと」
男性は「自分も転職したいと考えています」と明かすが、
「バス運転手は全体的に給料が低く、もうお腹いっぱいです。前職もバス運転手でした。でも北海道は介護の求人ばかりなので、早く次を見つけて辞めたいけど動くに動けないです」
と綴る。良い求人が見つかるまで、しばらくは激務・薄給に甘んじるしかないのだろうか。