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シェイクダウン最速はロバンペラ。1秒以内に7台、勝田は9番手/WRC第11戦ニュージーランド

2022年09月29日 11:51  AUTOSPORT web

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好スタートを切ったカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第11戦ラリー・ニュージーランド
9月29日、WRC世界ラリー選手権第11戦ラリー・ニュージーランドのシェイクダウンが行われ、選手権リーダーのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がベストタイムをマークした。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はトップと1.5秒差の9番手となっている。

 今シーズン、中盤戦までに5勝を挙げチャンピオンシップをリードしてきたロバンペラ。彼はこのニュージーランド・ラウンドで、現在ドライバーズランキング2位につけるオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)との点差を8ポイント以上拡げると、残り2戦を残して史上最年少チャンピオンを確定させることができる。

 そんな彼が全長3.54kmのグラベル(未舗装路)ステージで行われたラリーのウォームアップで幸先の良いスタートを切った。今週末の10月1日に、22歳の誕生日を迎えるロバンペラは3回目の走行で自己ベストを2秒更新する1分27秒7をマーク。

 このタイムは4回目のランで、ともに自己ベストを更新したティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)とオリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1)の1分27秒8をコンマ1秒上回り全体のファステストとなった。

 ロバンペラとタイトルを争うタナクは、トップとコンマ2秒差のタイムを刻みヒョンデのチームメイトたちに続いて4番手につけている。トップ5の最後を占めたのは、シーズンの残り3戦にトヨタGRヤリス・ラリー1で出場するセバスチャン・オジエだ。

 選手権リーダーのロバンペラはフルデイ初日、金曜のステージで道を切り開いていかなくてはならない。そのため21歳の彼は現段階で出ている雨の予報が現実のものとなり、天候が彼にとって有利に働くこと、具体的には“路面の掃除役”としての負担が軽減されることを期待している。

「すべていい感じだった」とシェイクダウン後に笑みを見せたロバンペラ。

「フィーリングはいいが、(金曜日に)道を開けていくのは大変だろうね」

「シェイクダウンのときもルーズグラベルが多くて大変だった。(期待している雨が降らなければ)いつものように大きな挑戦になりそうだ」

 トヨタの僚友、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)はオジエから0.3秒遅れて6番手に。同タイムでMスポーツ・フォードWRTのガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)が7番手につけ、ここまでがトップと1秒以内となった。

 8番手はロバンペラから1.5秒遅れたクレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)で、勝田も同タイムで9番手につけている。トップ10最後のひと枠にはWRC2仕様のi20を駆る地元のヒーロー、ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー1)が入った。

 WRCイベントとして10年ぶりに開催されるラリー・ニュージーランドの初日、デイ1は29日・木曜の18時08分(日本時間14時08分)からスーパーSS形式でのSS1が行われる。

■2022年WRC世界ラリー選手権第11戦ラリー・ニュージーランド シェイクダウン結果
Pos.No.DriverMachineGap169K.ロバンペラトヨタGRヤリス・ラリー11'27.7211T.ヌービルヒョンデi20 Nラリー1+0.132O.ソルベルグヒョンデi20 Nラリー1+0.148O.タナクヒョンデi20 Nラリー1+0.251S.オジエトヨタGRヤリス・ラリー1+0.5633E.エバンストヨタGRヤリス・ラリー1+0.8744G.グリーンスミスフォード・プーマ・ラリー1+0.8842C.ブリーンフォード・プーマ・ラリー1+1.5918勝田貴元トヨタGRヤリス・ラリー1+1.51020H.パッドン(WRC2)ヒョンデi20 Nラリー2+7.61137L.ベルテッリフォード・プーマ・ラリー1+7.8