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【ONE PIECE考察】コビーの運命やいかに? 海軍大将になる男の行く末を占う

2022年09月29日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ワノ国編が終幕し、驚くべき事実が次々と明らかになっている『ONE PIECE』。その中でもルフィとの出会いをきっかけに大きく成長した、読者にとっても馴染み深いコビーの動向に注目が集まっている。


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 黒ひげに拉致されたと報じられたコビーは、今後どのような運命を辿るのか。そこで今回は原作で明かされた新情報やコビーの動向について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。


「ワノ国編が終幕し次々と世界情勢が明かされる中、黒ひげがコビーを拉致したとされる驚くべきニュースが世界にバラ撒かれました。コビーがハンコックを拿捕するためアマゾン・リリーを訪れていたのは以前から明かされていましたが、その場に黒ひげも参入してきたのです。黒ひげとコビー、ハンコックのやり取りから、いくつかの新事実も明かされています。その多くはローが首謀者であるとされる、ロッキーポート事件についてです。黒ひげは自らの口で、ロッキーポート事件に自らも関与しており、後に市民からは英雄と呼ばれるコビーのお陰で海賊島「ハチノス」のボスになれたと語っていました。そして元々海賊島のボスとして君臨していたのは、ロックス海賊団の元クルーである王直だったと判明しています。突如登場したビッグネームに驚きましたし、私はそもそもローと黒ひげに接点があることにも驚きましたね。たしかに考えてみると、ローが黒ひげに言及している描写はないんです。もしローが黒ひげに関して話していたら『そんなこと言ってなかったじゃないか』となるんですけど、そこはやっぱり尾田先生が凄すぎますよね。また私はもうロッキーポート事件に関しては名前だけで、内容は語られないのではと考えていたんです。しかし作中でガッツリ触れだしているので、その詳細が明かされるのを楽しみにしています」


 コビー、ロー、そして黒ひげ。この3人が関わっているロッキーポート事件に関して、パーツを組み合わせていると必ず辻褄が合わない点が生じると神木氏は語る。


「ロッキーポート事件に関して明かされているのは、大きく分けて『ローが首謀者である』『コビーが英雄となった』『黒ひげがコビーのお陰で王直を倒した』の3つです。この3つの要素はそのまま繋がらないんですよね。コビーは黒ひげの手助けをした形になっており、感謝されています。それではなぜ市民からは英雄扱いされているのでしょうか。またローはなぜこの事件を起こし、彼は黒ひげやコビーが活動している事件後半は何をしていたのでしょうか。私は最初王直が暴れ、コビーがバスターコールを使用したことで市民が守られ、黒ひげが王直討伐に成功したという道筋を考えました。コビーはあくまで大佐ですし、性格を考えたらバスターコールを使うのは考えづらいのであり得ないとは思いますが。しかしやはり大筋は正義のために思いきった決断をして、それが結果的に黒ひげの手助けになってしまったとなるのが1番辻褄が合うかなと思います。過去にはガープがロジャーと手を組んでロックスを破り英雄と言われたゴッドバレー事件もあるので、可能性は高いのではないでしょうか」


 コビーと黒ひげには接点があった。しかし黒ひげが拉致した人選には、疑問が残る。


「黒ひげはコビーを拉致しました。しかしあの場には中将であるヤマカジもいるんです。しかも彼はハンコックの能力で石化していて、捕らえるのも簡単だったでしょう。もし人質として海兵を連れ去りたかったのなら、コビーよりも階級が上のヤマカジを拉致すると思うんですよね。例えば大佐であるたしぎが危険な目にあっても、海軍全体が動くとは思えません。しかし海軍全体は動かなくても、スモーカーは動きそうです。そう考えるとコビーを連れ去ったのは、彼が所属する『SWORD(ソード)』や上司であるガープを誘き出す目的があるのかもしれませんね。またハンコックがピンチに陥ったアマゾン・リリーでの戦いは、レイリーによって終結したはずでした。にも関わらずコビーは連れ去られています。たしかにレイリーとコビーに接点はありません。そのため関係ない戦いは黙認していた可能性もありますが、ここも後々のポイントになってきそうです」


 コビーは後の海軍大将になる男。まだまだ黒ひげとコビーに関しての謎は多いが、今はとにかくコビーの安全を願いたい。