日本の過酷な労働環境は、いまに始まったことではない。キャリコネニュース読者から寄せられたブラック企業体験談に、千葉県の60代男性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円)から投稿が寄せられた。
男性は今年1月に「東証一部上場の某銀行」を退職。約30年前のブラック勤務ぶりを、「昔話」として明かしてくれた。(文:コティマム)
※キャリコネニュースではブラック企業体験談を募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HQI6E1OV
時間外手当は5時間分のみ「1日分の手当にもなりませんでした」
「30年程前の源泉徴収票で、年収400万円程度の時。当時システム部門に勤務。出社時刻=始業時刻7時半、退社時刻=平均1時半(すなわち翌日)。月間休み3日間で土日は出社8時、退社23時半でした」
と振り返る男性。朝から深夜まで、休みもほとんどなく働き詰めの日々。ちなみに正規の就業時間は「8時15分~17時10分、昼食休憩60分」だったという。しかし実際には「昼食は15分程度で、36協定(編注:労使協定)での長時間勤務時での途中休憩もありませんでした」と振り返る。
これだけ長時間働いていれば給料に反映されそうだが、「頂いた時間外手当は月間5時間!1日分の手当にもなりませんでした」と明かす。
「私の時間外勤務を計算したら、時間外勤務時間だけで230時間を超えていました。この過酷勤務が2か月半続き、結果として腰痛になり、現在まで直っていません。当時のシステム部門にいた職員達はほとんどが腰痛持ちでした」
ブラックな労働環境を生き抜き、退職後は腰痛という後遺症を抱えた男性は、「若くないと出来ない“武勇伝”です」と綴っている。