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『チェンソーマン』『SPY×FAMILY』『BLEACH』……2022年秋季の覇権アニメは?

2022年09月28日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『僕のヒーローアカデミア』や『ゴールデンカムイ』など、2022年の秋はジャンプ系列の漫画を原作とするアニメが多く放送・配信される。『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など、近年では爆発的なヒットを記録するジャンプアニメが非常に多い。


 多くのジャンプアニメが放送される秋季において、どの作品が“覇権”を獲るのか。本稿では2022年秋季に放送が開始されるジャンプアニメの一部を取り上げ、前述の問いを考える観点となるような各作品の魅力を考察したい。


『チェンソーマン』


 2019年に連載を開始し累計発行部数1500万部を突破した『チェンソーマン』(2022年9月時点)。アニメ放送前に公開されたPVでは注目作品の映像化というトピックもさることながら、戦闘シーンをはじめとする映像のクオリティの高さが大きな話題を呼んだ。


 制作を手掛けるMAPPAはアニメ『呪術廻戦』や『進撃の巨人』を手掛けてきた会社だ。社会現象を巻き起こすほどの作品を生み出してきたMAPPAは本作のアニメ化に対し「何としてもMAPPAが映像化したいと、心の底から願っていました」とコメントしており、本アニメにおいても相当の熱量が注がれることが予想できる(参考:https://chainsawman.dog/staffcast/)。


 本アニメのテーマ曲を手掛けるアーティスト陣もすごい。オープニングテーマを米津玄師が手掛け、マキシマム ザ ホルモンが挿入歌を担当する。そしてエンディングテーマは各話ごとに異なり、アニメ『呪術廻戦』のオープニングテーマを手掛けたEve、映画『約束のネバーランド』の主題歌を手掛けたずっと真夜中でいいのに。といったアーティストが作品を彩る。


 2022年春季において注目を集めたアニメ『SPY×FAMILY』では、星野源とOfficial髭男dismが手掛けるテーマ曲も大きな話題を呼んだ。作品の内容と共に、物語の世界観に彩りを添えるアーティスト陣の存在も作品の注目度を高めることだろう。


『SPY×FAMILY』


 2019年に連載を開始し累計発行部数2500万部を突破した『SPY×FAMILY』(2022年8月時点)。第2クールとして放送される今季では、放送開始前に公開されたPVにてオープニングテーマをBUMP OF CHICKENが手掛けることが発表された。前項でも記したように、テーマ曲においても第1クールに引けを取らないほどの話題を呼ぶことが予想される。


 そんな第2クールのPVでは「東国(オスタニア)」や「爆弾」といったキーワードが登場し、手に汗握るシリアスな展開にスポットライトが当てられた。第1クールとは雰囲気の異なる展開の新鮮さ、互いに協力しながら奮闘するフォージャー家の姿からは劇場版『クレヨンしんちゃん』にも似た興奮を覚えることができるだろう。


 ちなみにPVで描かれた物語はコミックス第4巻の内容であり、第1クールと同様のペースでアニメが進行する際には第6巻までの内容が描かれることとなる。第5巻ではヨルがロイドやアーニャたちに隠れて料理の特訓をしたり、前期中間考査のためアーニャ(とロイド)が奮闘したりなど、フォージャー家の日常的なエピソードが描かれている。


 第1クールでは表情豊かなアーニャをはじめとする魅力的なキャラクターが多くの人を虜とした。ときにシリアスで、ときに微笑ましい第2クールでは大きな話題を呼んだ第1クールよりも登場人物の色々な表情を目にすることができるはずだ。


『BLEACH』


 2001年から2016年まで連載された『BLEACH』。2004年にアニメ化を果たし、テレビ東京系列にて2012年まで放送された。今季では物語の最終章となる「千年血戦篇」のアニメ化として放送される。


 製作はこれまでのシリーズと同様に「studioぴえろ」が手掛ける。ただ放送前に公開されたPVでは主人公・一護の放つ「月牙天衝」のエフェクトが一新されたことが伺える。10年の時間を経て作画の技術が飛躍的に向上した『BLEACH』を楽しむことができることは、原作や前シリーズを見ていたファンには非常にうれしいことであろう。


 またPV(第2弾)では迫力ある映像のバックで前シリーズのアニメ挿入曲「on the precipice of defeat」のオーケストラ風アレンジが流れた。ティザーPVでは劇場版などでアレンジされている人気曲「Number One」の「千年血戦篇」バージョンを耳にすることができる。


 コミックス累計発行部数は1億3000万部を突破しており(2022年7月時点)、国内外問わず連載終了後も愛され続けてきた『BLEACH』。現代の技術と共に前シリーズファンへのサービスも詰め込まれた本シリーズも、近年の話題作に負けないほどの人気を得るはずだ。


 ジャンプアニメ以外にも『うる星やつら』や『ブルーロック』の、注目度の高い漫画作品がアニメ化される。「芸術の秋」というにふさわしいほど、2022年の秋は漫画やアニメの話題で盛り上がりを見せるに違いない。