人生は時代の巡り合わせもあり、すべてうまくいくわけではない。福岡県に住む30代後半の女性(事務・管理/年収350万円)は「卒業した当時はリーマンショック真っただ中」でいわゆる就職氷河期世代。就活の後悔を切実に語った。(文:谷城ヤエ)
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「既卒で就活を開始するも1年以上全く内定が出なかった」
「大学卒業する時に社会に出るのが怖くなった」という女性。「公務員試験を受けると言い、就活をしなかった」のだという。だが当時は企業が採用人数を大幅に絞った時期で
「当然公務員試験は全敗。既卒で就活を開始するも1年以上全く内定が出なかった。同居する両親とも折り合いが悪くなり、どこでも良いから働いて欲しいと言われた為、自宅近くで募集のあった某大企業の契約社員になった」
しかし「その企業の正社員登用率は非常に低く、同僚からの嫌がらせもあった」ため2年半で退職。その後は「個人事業主、また別の会社の契約社員を経て30歳を超えて初めて中小企業の正社員となった」と女性は紆余曲折の経歴を明かす。それでも女性の不安は解消しなかった。
「正社員にはなれたものの新卒と大差ない給与と単調な仕事内容に不満と将来的な不安を覚えて、再度転職活動を開始」
覚悟を決めて再スタートを切った女性。「年齢面や転職回数で苦戦した」ものの、無事に大手企業に内定が出て今月から働く予定だという。喜ばしいことだが、女性は自分の人生についてこう語った。
「職務内容も非常に専門性が高く、待遇も上がるので満足してるが、もし新卒でどこかの企業に就職していれば又は公務員試験対策にもっと力を入れて公務員になっていたらこんなに回り道をする必要も無かったかもしれないと考えることもある」