Text by CINRA編集部
テレビアニメ『チェンソーマン』のオープニングテーマ曲が米津玄師の“KICK BACK”に決定。この楽曲にモーニング娘。“そうだ!We're ALIVE”がサンプリングされていることについて、つんく♂がコメントしている。
10月11日24:00からテレビ東京系6局ネットで放送される『チェンソーマン』。10月11日25:00からAmazon Prime Videoで最速配信され、10月12日25:00から各プラットフォームで配信されることも決定している。
テレビアニメ『チェンソーマン』本PVより ©藤本タツキ/集英社・MAPPA
オープニングテーマとなる“KICK BACK”の共同編曲には常田大希(King Gnu、millennium parade)が参加。同楽曲には、モーニング娘。“そうだ!We're ALIVE”で歌われるフレーズ「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」が引用されている。
つんく♂は自身のブログ「つんく♂のプロデューサー視点。」にて、9月19日に「米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。」と題する記事を公開。米津のスタッフから、楽曲のフレーズの一部を使用させてもらいたいという連絡があったことを明かしている。
楽曲をカバーさせてほしいという一般的な申し出ではなく、「新曲の中で一部を使用したい」という申請に対して「同じクリエーターとしては『え?どういう意味だろ』と最初は理解出来ませんでした」と困惑したことを明かしつつ、「同じクリエーターとしても制作途中のひらめきに関して、理由もクソもないだろう。そう閃いたのだからそうするのだ」と理解を示し、最終的には許可を出したとしている。
「うん。野暮は言いっこなしだ」
僕はこれ以上何も言わず、聞かず、途中経過も気にすることなく、
「好きなようにやってもらえばいい。最終的に使わなかったらそれはそれ。作品というのはそういうものだ。」
と、そう考えたので、スタッフとの会話も一旦、そこで終わった。
- ブログ「つんく♂のプロデューサー視点。」よりその後、完成した米津の楽曲を聴いたつんく♂は、そのときの心境を以下のように記している。
才能の塊というのは本当に恐ろしい。
彼の頭の中にあった一欠片のひらめきは
いつの間にか、強力なメッセージとなり、
美しい旋律と共に僕の耳の中に入ってきた。
- ブログ「つんく♂のプロデューサー視点。」よりそして、米津や一連のできごとに対しては「いろんな意味で、今までにない経験をさせてもらい、楽しかった。ありがとう」と感謝を述べている。
完成した楽曲“KICK BACK”の一部を使用した『チェンソーマン』の本PVが公開。映像の後半で「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」というフレーズが使われていることが確認できる。SNSなどでは「予想外の使われ方」と驚きの声が上がっている。
テレビアニメの主題歌としては、2017年に『僕のヒーローアカデミア』へ提供した“ピースサイン”以来となる米津。今回の発表にあわせて、“KICK BACK”をイメージした新たなアーティスト写真も公開された。撮影は写真家の小浪次郎が担当。楽曲について米津は以下のようにコメントしている。
チェンソーマンアニメ化にあたり「KICK BACK」という曲を作らせていただきました。
とにかく原作が好きだったので光栄です。
この作品がそもそも持ってる力がものすごいので、似つかわしい音を探していく作業は
非常に難しいものがありましたが、粛々と一つ一つ積み上げた結果この曲が
出来上がりました。お耳に合えば幸いです。どうかよろしくお願いします。
- 米津玄師コメントより米津玄師
挿入歌となるのはマキシマム ザ ホルモンの新曲“刃渡り2億センチ”。同楽曲の歌詞のみを先行公開した動画が本日9月20日に公開された。
エンディングテーマを担当するアーティストと楽曲タイトルは以下の通り。
ano“ちゅ、多様性。”
Eve“ファイトソング”
Aimer“Deep down”
Kanaria“大脳的なランデブー”
syudou“インザバックルーム”
女王蜂“バイオレンス”
ずっと真夜中でいいのに。“残機”
TK from 凛として時雨“first death”
TOOBOE“錠剤”
Vaundy“CHAINSAW BLOOD”
PEOPLE 1“DOGLAND”
マキシマム ザ ホルモン“刃渡り2億センチ”
各アーティストの楽曲が使用される放送回は明かされていない。各アーティストのコメントはアニメ『チェンソーマン』のオフィシャルサイトで公開中だ。