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エリザベス女王の葬儀後に壮大な葬列 棺の上にはチャールズ国王からの手書きメッセージが

2022年09月20日 02:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

8日に崩御したエリザベス女王(画像は『The Royal Family 2022年9月8日付Instagram「The Queen died peacefully at Balmoral this afternoon.」』のスクリーンショット)
ウェストミンスター寺院で執り行われたエリザベス女王の葬儀後、棺をウェリントン・アーチまで運ぶ壮大な葬列が行われた。沿道で多くの群衆が見守る中、チャールズ国王、ウィリアム皇太子、ヘンリー王子らが女王の棺の後ろを歩いた。棺の上には国王が手書きした母へのメッセージが置かれていた。

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現地時間19日、ロンドンのウェストミンスター寺院でエリザベス女王の国葬が執り行われた。寺院の礼拝堂には、王室メンバーや世界各国の首脳、王族、VIPなど約2000人と招待された数百人の一般客が参列し、1時間におよぶ厳かな礼拝が行われた。

葬儀後の午後0時15分頃には棺が国軍砲車に乗せられ、英国海軍の兵士達に引かれてウェリントン・アーチへと向かった。

葬列では海軍、陸軍、空軍など3000人以上の軍隊が荘厳な行進曲に合わせてパレードを行い、棺の後ろには、女王の4人の子供達であるチャールズ国王、アン王女、アンドルー王子、エドワード王子が並んで歩いた。さらにその後ろには女王の3人の孫であるウィリアム皇太子、ヘンリー王子、ピーター・フィリップスさんが続いた。


棺の上には王冠と宝珠、王笏が添えられ、その隣にはチャールズ国王が庭で選んだという女王のお気に入りの花が置かれた。その花束には、国王が手書きで「In loving and devoted memory(愛と献身的な思い出に)」とのメッセージを記したカードが添えられていた。


葬列はウェストミンスター寺院を出るとパーラメント・ストリートを通り、ホワイトホールを歩いた。戦没者追悼記念碑「セノタフ」の前を通過すると国王や王室メンバーが敬礼し、戦争で命を落とした兵士達への敬意を表した。

その後はホース・ガーズに入り、ユニオンフラッグで飾られたザ・マルへと出た。沿道に集まった群衆から拍手が湧く中、ヴィクトリア女王記念碑の周囲を一周してバッキンガム宮殿前を歩いた。宮殿では半旗が掲げられ、棺が通り過ぎるとゲート前に並んだ王室職員がお辞儀をした。


葬列の間中にはビッグベンの鐘が鳴り響き、ハイドパークからは1分ごとに銃声が響いていた。

そして午後1時半前、棺を運ぶ葬列はウェリントン・アーチに到着した。アーチの周辺では、すでに車で移動していたカミラ王妃とキャサリン皇太子妃、メーガン妃らが待機していた。

その後、棺は砲車からゆっくりと降ろされて霊柩車へと運ばれた。一行が敬礼すると国歌が流れ、棺を乗せた車両がウィンザーに向けて出発した。


歴史的な日を記念する女王の国葬は、過去何十年わたって綿密に計画されたものだ。1952年のジョージ6世の葬儀以来となる大規模なものとなった。



画像は『The Royal Family 2022年9月8日付Instagram「The Queen died peacefully at Balmoral this afternoon.」、2022年9月19日付Instagram、2022年9月19日付Instagram「As Big Ben tolled, Her Majesty The Queen’s coffin made its final journey through London.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)