isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
そしてストーリーが始まる
今週のおひつじ座は、計画倒れをどこかで喜んでいこうとするような星回り。
社会不安が強まってくると、「ケチがつく」ことを異様に嫌がったり、極端に動揺したりする人が増えるものですが、人間をあつかう世界では、むしろ計画通りにいかないことが当たり前に起きてくるのではないでしょうか。
そうした状況は他者の潜在的可能性に耳を傾けるよき機会であり、そこで相手を発見したという感触こそが、本当の意味で誰かと関わるようになっていく上での分水嶺になっていくのでは。
あなたもまた、計画を立てないというわけではなくても、計画どおりにいかないことにこそヒントがあるのだということを、改めて胸に刻んでいくべし。
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あっけらかんと
今週のおうし座は、49%の後ろ向きさに、51%の前向きさを交えていこうとするような星回り。
『過ちは過ちとして爽やかに』(高浜虚子)という句のごとし。掲句は、近視眼的な勧善懲悪や善悪二元論を超えたところでさりげなく吹いている、秋の涼風が頭蓋を換気していくようかのようです。
1942年、作者69歳のときの作品ですが、その前年の年末、大政翼賛会の肝いりで開催された文学者愛国大会で、宣戦の大詔を奉読するなど活動をしたことに対する複雑な思いが影響していたのかも知れません。
あなたもまた、ついつい状況に流されがちな思考や行動を改めて見直し、自分本来の美学に立ち返っていきたいところです。
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<個=孤>をかき乱す
今週のふたご座は、知覚をとりまく窮屈な規律や束縛を少しゆるめていこうとするような星回り。
例えば猛獣を前にした時、私たちは相手の目や鼻からすれば感覚される客体であり、食べられる対象ですらあることを強烈に思い知らされます。
こうした主体と客体の可逆性や、知覚の移行性は「融即」と呼ばれる体験の特徴。それは動画を見ている時のような、主体と対象とが分離された状態での知覚が、いかに特殊で不自然なものであるかという事実を呼び覚ましてくれます。
あなたもまた、刻々と変化する周りの風景などの非言語的経験に注意を払っていくなかで、別々の感覚にまつわる区別が少しずつ溶け出していく様を実感していくことができるはず。
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身に沁みる季節
今週のかに座は、現在の境遇へと導いてくれたものとの感応を深めていくような星回り。
『我庭の良夜の薄(すすき)湧く如し』(松本たかし)という句のごとし。掲句は、様々な過去の困難を経ていま自分が居合わせている景色へいたることのできた、しあわせを噛みしめています。
人間の視線と月の視線とが、庭に湧いたススキを通して交わっていく。そういう特別な時と場所の記憶がここにひっそりと記されているんですね。
あなたもまた、みずからに応じてくれた何ものかへの感謝の念を改めて胸に刻んでいくべし。
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密猟と倫理
今週のしし座は、共に愉しみ合えるような関わりを広げていこうとするような星回り。
フランスの社会理論家ミシェル・ド・セルトーは、社会のシステムや規律に表だって反逆するのではなく、公共的な文脈をちゃっかり自分たちの利益となるよう働きかける人びとの戦略的行為を、「密猟」と呼びました。
テクノロジーの進歩によって逆に道具に使われ、規定されてしまう人がますます増えていく中で、そうした道具の使用の仕方こそが私たちの自由を制限するのではなく、拡大していくのだと説いたのです。
あなたもまた、そんな密猟者のひとりとして着々と暗躍していくべし。
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そうだよね、そうでしょ
今週のおとめ座は、既に自分は充たされているということをそっと確かめていくような星回り。
『ごちさうの空に文庫かざしけり』(小津夜景)という句のごとし。空気が澄んだ分だけ湧いてきた一抹の寂しさを埋めるため、恋愛欲や知識欲など、さまざまな欲がみるみる間に心の中を埋めていく。
そういう欲に踊らされそうになった時は、自分で買った文庫でも贈り物でも、そっと空にかざしてみるといい。天と地のあいだには既にこんなにも豊かな物が確かに存在しており、それは自分の手の届くところにきちんと在るのだということが、改めて身に沁みてくるから。
あなたもまた、そうした足りなさと充たされの帳尻を、自分が心地よく感じる程度に調整していくことがテーマとなっていきそうです。
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(今さらながら)UFOを追おう!
今週のてんびん座は、改めて自分の外側に興味を向け直していこうとするような星回り。
いったん「自分は正しいはず」という認識を持つと、事実をなかなか受け入れられないもの。認知的不協和をこじらせた挙句、ますます自分の内側にあるはずの“正しさ”を証明してくれる意見や理屈を求めて、暴走していく訳です。
その意味で、本来の意味での学問的な態度や哲学的アプローチの核心というのは、“正しさ”を自分の内側(思い込みの範疇)から、外側へと向け直していく点にこそあるのではないでしょうか。
あなたもまた、人間のある種の本能へのチャレンジとして、自分よりも重要な何かを再発見していくことがテーマとなっていきそうです。
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宙をみつめる
今週のさそり座は、もう1つの現実を今ここに重ねていこうとするような星回り。
『芭蕉野分して盥に雨を聞く夜哉』(松尾芭蕉)は、前年の冬に当時の大都会・日本橋から、隅田川の向こう岸である深川の庵に隠棲して初めての秋に詠まれた一句。
作者の心の奥深くにあったのは心細さやみじめさではなく、むしろ憧れの漢詩人たちと同じ侘しい境遇にどっぷりと浸ることのできたよろこびであり、この隠棲そのものが漢詩の世界のパロディという高度かつ真剣な遊びだったのだと言えます。
あなたもまた、これはという仮想世界に思いきり浸っていくつもりで過ごしてみるといいでしょう。
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木々の梢の触れあい
今週のいて座は、独りでありながら、他者と深く結びついていることを発見していこうとするような星回り。
20世紀後半にハンナ・アーレントという女性の哲学者は『人間の条件(後に敢行された母国語であるドイツ語版では『活動的生』)』において、人間の「活動的生活」は「労働」と「仕事」に加え、「活動」という3つの要素が折り重なるようにして存在しているとした上で、「活動」をめぐって次のように述べています。
「活動actionとは、物あるいは事柄の介入なしに直接人と人との間で行われる唯一の活動力であり、多数性という人間の条件、すなわち、地球上に生き世界に住むのが一人の人間manではなく、多数の人間menであるという事実と対応している。」
あなたもまた、みずからがコミットするべき同胞とは誰なのか、そして彼らとはいかなる内なる思いによってつながっているのかを確認していくべし。
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率直に公開しよう
今週のやぎ座は、自分を大きく見せるような真似の一切を打ち捨てていこうとするような星回り。
『手に何もなく秋晴を歩くこと』(富安風生)という句のごとし。戦時中のように武器を手の取ることを迫られることもなければ、若い頃のように欲張ることもなくなって、最低限必要なものを必要な分だけ携えることができるようになった。
そのありがたみを確かめるかのように、句は音節的には「手に何も/なく秋晴を」で切れており、まず手元に、そして彼方にと視線を天地にめぐらせつつ、スッとみずからの歩みを配置させていくのです。
あなたもまた、平凡に見られることを恐れず、静かな道を淡々と歩いていくべし。
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ただの器となっていく
今週のみずがめ座は、特定のラベルや記号との癒着を引き剥がしていこうとするような星回り。
日本のマーケティング研究におけるパイオニアである石井淳蔵は「コカ・コーラ」のブランド変化について論じ、薬剤、強壮剤から清涼飲料水へ。そして最終的にはただそこにあるだけ、という“意味のない記号”になったことでブランドが完成したと述べています(『ブランド 価値の創造』1999)。
このプロセスは、どこか特定のコミュニティやクラスターへの囲い込みや内属化を無効にし、その外部へと突き抜けていこうとするみずがめ座にとって、ひとつのロールモデルとなり得るのではないでしょうか。
あなたもまた、毒か薬か、敵か味方か、勝ち組か負け組か、といった現在進行形の二項対立的な図式が無効になるような、さらに外側に領域に立っていくべし。
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抒情と悲傷
今週のうお座は、ますます人の琴線に触れていきやすい存在となっていくような星回り。
『似しひとに心さわぎぬ秋深し』(長谷川ふみ子)という句のごとし。
現代の人は、とかく甘く感傷的なものを小ばかにし、ものごとが簡潔に表された平明さには飽き足らず、たえず新しいもの、特殊なものを求めたり、狙ったりしがちな傾向がありますが、俳句でもあんがい大家と呼ばれるような人ほど平明単純に徹していたり、通俗的な甘さもたぶんに持っている場合があるものではないでしょうか。
あなたもまた、浅く出るところの平明の深さを愛することを覚えてみるといいでしょう。
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