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チャールズ国王、きょうだいと4人で女王の棺に黙祷 アンドルー王子も軍服を着用

2022年09月17日 20:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

女王の葬列で棺の後を歩いたチャールズ国王
チャールズ国王(73)が4人のきょうだいを率いて、母エリザベス女王の棺の前で黙祷する儀式を行った。現役の王室メンバーでないアンドルー王子(62)も軍服を着ることが特別に許可され、4人全員が軍服姿で母への敬意を表した。

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現地時間16日の午後7時30分過ぎ、ウェストミンスター・ホールに故エリザベス女王の4人の子供達であるチャールズ国王、アン王女(72)、アンドルー王子、エドワード王子(58)が入場した。

ホールでは14日から女王の棺が一般公開されており、女王に敬意を表するための弔問客が長蛇の列をなして並んでいる。涙ぐむ参列者が見守る中、女王の4人の子供達がホールを歩き、棺の前に立って約10分の黙祷を捧げた。

チャールズ国王は母の棺の先頭に立ち、アン王女とエドワード王子が両脇に、そしてアンドルー王子が足元に立った。

ジョージ5世の時代から継承されるこの儀式は、「子供達の夜警(Vigil of the Children)」として知られている。

4人は12日、スコットランドの首都エディンバラにある聖ジャイルズ大聖堂にて女王の棺の前で一度目の黙祷儀式を執り行った。

当日の儀式では、チャールズ国王はスコットランドの民族衣装であるキルトを着用。アン王女とエドワード王子は軍服姿で、アンドルー王子はモーニングスーツを着ていた。

アンドルー王子は当時17歳だった女性への性的暴行疑惑が浮上後、2019年に公務から退いており、今年1月には軍の称号を剥奪されていた。

そのため王子は公の場で軍服を着ることは許されず、14日にロンドンで執り行われた女王の葬列でもモーニングスーツを着て歩いていた。

しかし今回の儀式では、アンドルー王子を含む全員が軍服を着て登場したのである。


この日は母エリザベス女王への敬意を表するため、軍服を着ることが特別に許可されたという。フォークランド紛争を含む海軍での任務に就いていたアンドルー王子は、海軍副提督の軍服を着て母への祈りを捧げた。

またホールのギャラリーでは、カミラ王妃やソフィー妃などをはじめとする王室メンバーが儀式の様子を見守った。

なお17日には、ウィリアム皇太子やヘンリー王子ら女王の8人の孫達が棺の前で祈りを捧げる予定だ。

ヘンリー王子は王室離脱して米国に移住後、軍の名誉称号や役職を返上しており軍服を着ることが禁じられた。しかし今回の儀式では、チャールズ国王の特別許可により軍服を着て参列するという。



画像2、3枚目は『Sky News 2022年9月16日付Twitter「King Charles and his three siblings enter Westminster Hall to hold a vigil at the Queen’s side.」』『ITV News 2022年9月16日付Twitter「King Charles was joined by his siblings in a silent vigil around their mother’s coffin tonight, as mourners silently filed past paying their respects to the Queen」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)