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1600円でコレ!? 残念すぎた海外カフェ飯。思い知らされた日本の鬼コスパ

2022年09月17日 06:10  キャリコネニュース

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日本には「ここがスゴイ」という点がいくつもありますが、筆者のイチオシは「食」です! 海外在住の人間からすると、日本の外食環境がうらやましい。そう、そのへんにある、手軽に入れる店のレベルがめちゃくちゃ高いのです。(文:はっしー・ニュージーランド在住)

「ハズレ率」が全然違う!

特に「とんでもない」のが、500円?ぐらいの価格帯です。このラインのクオリティの高さは、先進国では群を抜いています。まずメニューの選択肢が多い。500円でも牛丼や海鮮丼、カレーにパスタ、ラーメンだって食べられます。そのどれもが外食としてちゃんと美味しく、店舗は清潔で接客も丁寧。おまけにチップもいらないのですから、もはや驚愕するレベルです。

筆者が住んでいるニュージーランドでは、外食するなら最低でも1食1000円は払わなければいけません。しかも結構当たり外れが大きい。先日友人がカフェで20ドル(約1600円)するご飯を頼んだら、トースト一切れに卵1個、親指程度のソーセージがたった2本というとんでもないハズレを引いたと嘆いていました。

ニュージーランドで1600円払って出てきたカフェご飯

日本のカフェなら、800円も出せば、けっこうちゃんとしたモーニングが食べられますよね……。

一時帰国の楽しみは、なんといってもご飯!

海外に住む日本人にとって、安くて美味しい外食は、一時帰国における最大の楽しみのひとつでしょう。

特に都市部では、世界各国の料理が楽しめます。寿司や蕎麦などの純和食はもちろん、ラーメンやカレーライス、カツ丼など国外の料理を日本流にアレンジした料理も豊富ですよね。パンにあんこを詰めたり、パスタにタラコをからめたりと、和と洋の食材を融合させて新しい料理を作るのも非常に上手いなと感じます。

イギリス文化圏で人気のフィッシュアンドチップス(白身魚のフライとフライドポテト)にしても、カレー粉やコンソメで味変できるようにすればもっと進化するのではと思うのですが、どこの店に行っても味付けは塩かビネガー、せいぜいケチャップくらいしか出てきません。

既存の料理にもどんどん変化を加えて進化させていく、日本人のチャレンジ精神には脱帽です。

「飲み放題」ができるほどお酒が安い

中でも、日本に帰ってくるたび驚かされるのは「居酒屋の安さ」です。先日訪れた博多の立ち飲み屋では生ビールが1杯500円、焼酎のお湯割りが1杯200円でした。これは先進国のバーと比べるととんでもない低価格です。

筆者はこれまでシンガポールやオーストラリア、ニュージーランドなどのバーを訪れたことがありますが、生ビール1杯で1000円は取られるのが普通でした。日本のジョッキは小さめであることを差し引いても、お酒の好きな人にとって生ビールがワンコインで飲めるのは非常にありがたいことです。

さらに日本では、「飲み放題」という夢のような飲み方が一般化しています。2000円?3000円も出せばどれだけ飲んでも定額なんて、こんな業態は海外で見たことがありません。おそらく日本人のアルコールに弱い体質を前提に成り立っている商売で、同じことをドイツや北欧でやったら店ごと飲み尽くされてしまうのではないでしょうか。

安くて美味しいお酒とおつまみがあれば、日本の夜はまさに天国。日本の観光名所のひとつとして、居酒屋が世界中から支持されているのも納得です。もはや完全無欠かと思える日本の外食。あえてひとつだけ弱点を挙げるとすれば「宅配ピザが割高」なところくらいでしょうか。

ドミノ・ピザを例に取ると、トマトソースにソーセージが乗ったシンプルなアメリカンピザでも、Mサイズで1900円します。本場アメリカで同等のピザを頼むと8ドル(約1100円)程度、しかもサイズも日本より大きいもよう。筆者の住んでいるニュージーランドではさらに安く、1枚5ドル(約400円)から注文できます。想像ですが、欧米では1回の注文でオーダーされる枚数が多いので、配達コストが低めになるのかもしれません。

ふだん欧米諸国にいる人が、わざわざ日本で宅配ピザを頼むのはレアケースかと思いますが……。

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【筆者プロフィール】はっしー
ニュージーランド在住のウェブライター。日本のIT業界の激務に疲れ果て、残業のない職場を求めて2014年にニュージーランドへ移住する。現地企業のプログラマーとして4年半勤めたのち退職。現在はライター業のほか、将棋教室運営、畑の草むしりなどで生計を立てている。