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ジュエリーにも物語性を、環境負荷の少ない「オーシャン・フロア・ダイヤモンド」が日本初上陸

2022年09月15日 19:12  Fashionsnap.com

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オンライン発のD2Cジュエリーブランド「ブリリアンス・プラス(BRILLIANCE+)」が、国内企業で初めて、海底から採取するダイヤモンド「オーシャン・フロア・ダイヤモンド」の取り扱いを開始する。オリジナルデザインの婚約指輪など11型を展開し、9月26日にブリリアンス・プラス 東京・銀座店で先行発売する。また、11月15日からは横浜・名古屋・金沢・大阪店でも取り扱う。

 オーシャン・フロア・ダイヤモンドは、鉱山で発掘される一般的なダイヤモンドが雨風で地層ごと川に流され、長い年月をかけて海底に辿り着いたもののことを指す。成分や輝きなどは通常のダイヤモンドと全く変わらないものの、海底で採取するため採掘による環境負荷が少ないことが特徴で、天然ダイヤ、合成ダイヤに続く「第3のダイヤ」として注目されている。ブリリアンス・プラスを運営するキューは、環境保全が大きな課題となっている昨今の情勢を鑑み、「次の世代に何を残せるか」を考えてオーシャン・フロア・ダイヤモンドの取り扱いを決めたという。
 同社は、オーシャン・フロア・ダイヤモンドを採取・加工・販売する英国企業のオーシャンダイヤモンド社と日本企業で初めて取引を開始。取り扱うダイヤモンドは、原産国や採取した海岸地域のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)を担保し、証明書や米国宝石学会(GIA)の鑑定書が付属する。また、海が穏やかな日に船を出すなど、採取の際の労働環境にも配慮しているという。

 新作リングは、キューが商標登録を出願中のリサイクルゴールド「Refine Gold」を素材として採用。波によって丸く削られたガラスの表面をイメージした「シーグラス加工」を施した。担当者は「シンプルなデザイン、マットな質感なので男女問わず着用できると思う。結婚指輪としてだけではなく、ファッションにも取り入れてもらえたら」と語る。

 オーシャン・フロア・ダイヤモンドの価格は、通常のダイヤモンドのおよそ1.5倍。一度に大量の採掘ができないこと、人件費がかかることなどが理由だという。一般的なダイヤモンドに比べて高価だが、担当者は国内での販売に自信を覗かせる。「オーシャン・フロア・ダイヤモンドは採掘による環境負荷が少ない上、鉱山から海に流されたものなので、ある意味希少性も高い。日本にはジュエリーにも『物語性』を重視する人が多いと感じるので、そういった層には大きな魅力となるのでは」とコメントしている。

■ブリリアンス・プラス:公式サイト