トップへ

電動オフロードバイクの実力は? 「カオフェン」の最上級モデルに試乗!

2022年09月14日 11:31  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
Makuakeで気になる電動オフロードバイクのプロジェクトを発見した。「カオフェン」というブランドで、原付二種登録ながら4ストローク250ccトレールバイクを上回る強烈な加速が味わえるモデルだというのだが、一体どんなバイクなのだろうか。さっそく取材してきた。


○世界でヒット中の人気モデルが日本上陸



2021年に世界で販売が始まった電動オフロードバイク「カオフェン」。すでにヨーロッパやアメリカ、中東、アジアで計1.5万台以上が売れている人気モデルがついに日本上陸を果たす。



現在開発中の日本モデルは、公道走行可能な「F80 ストリートロングレンジ」「F80 ストリート」と競技専用モデル「F80 オフロード」の計3モデルだ。


車両サイズは全モデル共通で全長1,950mm×全幅785mm×全高1,070mm(シート高830mm)、ホイールベース1,300mm。車両重量は「F80 ストリートロングレンジ」85kg、「F80 ストリート」78kg、競技専用モデル「F80 オフロード」75kgだ。一般的な250ccクラストレールバイク(130~140kg)と比べると、約40%の軽量化を実現している。



ハイエンドモデルの「F80 ストリートロングレンジ」は72V48Ahリチウムバッテリーを搭載。最大航続距離はカタログスペックで150kmだ。シリーズで唯一、バッテリー温度管理システムを採用しているのも特徴で、マイナス40度のタフコンディションでも起動可能だという。「F80 ストリート」と「F80 オフロード」は72V30Ahリチウムバッテリーで、最大航続距離は100kmとなっている。


カオフェンF80シリーズが搭載するモーターは、いずれも定格1kWで最大8kWを出力。ただし、セッティングは走行用途に応じて最適化されており、「F80 ストリートロングレンジ」と「F80 ストリート」の最高時速が85km/hであるのに対して、「F80 オフロード」は最高時速80km/hとなっている。


○「F80 ストリートロングレンジ」で所沢を走る!



ここからは操作性をレポートしたい。試乗したのは「F80 ストリートロングレンジ」だ。



まずはモーターを起動させる。「バッテリースイッチ」を長押しし、“ピッ”という音がなったらリモコンキーをプッシュ。メーターが表示されたらサイドスタンドを跳ね上げて、「Engine STARTスイッチ」を押せば起動完了だ。サイドスタンドを立てた状態ではオンの状態にならないので、その点は注意が必要。


メーターに「READY」と表示されているのを確認し、右ハンドルの「N/Dボタン」を押し込み「D」(ドライブ)にすれば走行可能な状態となる。スピードリミッターが付いており、モード1と2は65km/hまで、モード3は速度制限なしだ。モードは「E/S」ボタンで変更できる。


ギア操作はないので、原付のようにアクセルを回すだけでシームレスに力強く加速していく。原付二種とは思えない伸びで、あっという間に法定速度に到達した。最初はなぜスピードリミッターが付いているのか不思議だったが、速度超過を防ぐ意味で、意外と便利かもしれない。



少しスタンディング走行を試してみたが、スリムな車体は足の自由度が高くスタンディングしやすい。これはオフロード走行で大きな武器といえる。また、エンジンと違ってモーターは音が大きく抑えられるので、林道ツーリングでは自然の音を聞きながらエキサイティングな走りが楽しめるはずだ。


なお、プロジェクトを展開するカオフェンジャパンの旗艦店「Bivouac所沢×Strada 」(埼玉県所沢市)には「F80 ストリートロングレンジ」と「F80 オフロード」が展示されており、「F80 ストリートロングレンジ」は実際に試乗可能とのこと。興味のある方は事前に電話で予約を済ませて、体験してみてはいかがだろうか。


安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。twitter:@andYSYK。 この著者の記事一覧はこちら(安藤康之)