2022年09月14日 07:01 リアルサウンド
秋の味覚の代表格、さつまいも。近年では、やきいもの人気が続いており、さつまいもを売るトラックだけではなく、スーパーや数種類のやきいもから好みのものを選べる専門店も登場。ブームは海外にまで波及しているほどだ。
そもそもさつまいもの旬は、9月から11月の秋シーズン。甘みが増すため最も美味しい時期といわれ、やきいもやスイートポテトなど、さまざまな方法で料理されている。
そんなさつまいも料理は漫画のなかにも登場。なかには珍しいものもあった。その一部を紹介したい。
よしながふみの『きのう何食べた?』に登場した、さつまいもの炊き込みご飯。
作り方は小さいさつまいも1本をよく洗い、皮ごといちょう切りにして、吸水させておいた研いだ米に酒と塩、そして切ったさつまいもを投入し、炊き込む。茶碗によそい、黒ごまを振って食べるのだ。
比較的手軽な工程でさつまいもとご飯の味をダイレクトに味わうことができるこの料理。YouTubeでも多くのユーザーが再現に挑戦している。秋に収穫した新米を使うと、さらに美味しさがアップするかも。
吾峠呼世晴原作で、『週刊少年ジャンプ』に連載され大人気作品となった『鬼滅の刃』。
コミックに加えアニメでも人気となり、2020年には映画にも移植。興行収入は『千と千尋の神隠し』や『タイタニック』を上回る歴代1位の404.3億円を記録。まさにモンスター作品となった。
そんな『鬼滅の刃』には特徴的な料理も登場。そのなかで煉獄杏寿郎がこよなく愛したのが、さつまいもの味噌汁だ。文字通りさつまいもが入った味噌汁で、味噌とさつまいものコンビネーションが、深い味を出す。
口に入れると「わっしょい!」と叫びたくなるこの逸品。YouTubeでも多数の再現動画が公開されている。秋の夜長に味わいたい料理だ。
料理ならオールマイティーにこなすことができる荒岩一味がさつまいもを使って作ったスイーツ「ポテリン」だ。
さつまいもを蒸したあと、皮を剥いたさつまいも・塩・生クリーム・グラニュー糖・バニラエッセンス・牛乳などをミキサーに入れて混ぜ、プリンダネを作る。それを蒸して丸型のプリンを作り上げるのだ。荒岩は「自家製のプリンはうまいぞ!」と胸を張っていた。
秋の味覚、さつまいもで作る甘くて新感覚のプリン。味わってみてはいかがだろう。
料理漫画のなかでも食材にこだわった漫画、『美味しんぼ』。この作品に出てきたさつまいも料理は、こだわりのやきいもだった。
山岡士郎が文化部でバイトをしていたものの東北弁をコンプレックスに喋らずクビになった大学生に紹介したのがやきいも屋で、とにかく食材にこだわっていた。なかでも美味しいと紹介されていたのが「金時」。中が黄金色でホコホコしているのが特徴と紹介された。
さらに「高原十四号」という丸いさつまいもも。繊維質が多くないため、舌触りが良くて人気なのだそう。『美味しんぼ』らしく、素材にこだわったやきいもだった。さつまいもの種類にこだわったやきいもを食べると、新たな世界が広がるかも。
秋に美味しくなるさつまいも料理。漫画飯を再現して食べてみると、新しい発見があるかもしれない。