東大や早慶を出れば安泰なのか――。学歴についての考え方はさまざまだが、東京大学大学院を修了した専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産)の60代男性(正社員・職員/年収2000万円以上)から
「学歴は、無いよりあった方が良いかも知れないが、超一流の大学・大学院を出ても、学歴で有利なのは、新卒から僅かの間だけである。学歴だけで、人生を生きて行けると思ったら大間違い」 「高度成長期の昔の時代には、それが通用したかも知れないが、今は全く違う。 学歴がどれ程、輝かしいものであろうと、社会はそんなに甘くない!」
と厳しい意見が寄せられた。(文:okei)
※キャリコネニュースでは学歴をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/K0DQY3O9
「学歴のみで人材を判断するような上司や組織はろくなものではない」
男性は、学歴は「必要」と回答しつつ
「逆に、学歴が輝かしい者ほど、組織からの期待が大きい反面、上司や組織からの期待に沿えない場合は、そのマイナス評価は甚大である!」
と学歴だけに頼る危険性を指摘する。対する企業や組織の判断基準については
「学歴のみで人材を判断するような、上司や組織はろくなものではない。社会で最も大事なのは、人間性、社会性、コミュニケーション能力、生き抜く精神力である」
と持論を展開。その上で、
「学歴が、全く必要ないと言っている訳ではない。その中身が、重要なのである。何をどれだけ学び、会得し、それを社会に於いて実践出来るかだ!ただ、なんとか超一流の大学・大学院を卒業し、学費の領収書としての卒業証書を持っているだけの、社会や人生の落後者のどんなに多いことか」
と手厳しい。さらに「これからの日本社会、いや国際社会は、昔の高度成長期とは、天地の差ほど違う」として、この先の未来を生き抜く心構えをこう説いている。
「これからの厳しい社会・人生を生き抜いて行くには、学歴で問われる学力・知識など、過去の産物と思っていた方が良い。学歴がなくとも、社会で成功している人物は、大勢いる。学歴に胡座をかき、また、学歴で人を判断するような人材は、無用の長物でしかない」
東大院卒という自身の学歴に「満足も不満も無い」という男性は、最後に「真の学歴」について
「偏差値や知名度で判断される学歴は真の学歴ではない! どこの大学・大学院を卒業しようとしまいと、本人の絶え間無く学び続ける努力と忍耐こそが、真の学歴と考える」
と熱弁をふるっていた。