会社の心無いやり方に耐えきれず、仕事を辞めようか悩む人は多いだろう。キャリコネニュースに「会社を辞めよう」と思ったことがある読者から、さまざまな体験談が寄せられている。(文:コティマム)
キャリコネニュースでは「『この会社やめよう』と思った瞬間」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HZU4I2D3
取引先の代表が亡くなると「売掛金の回収を最優先」
東京都の40代女性(事務・管理/年収300万円)が辞めた理由は、代表者が亡くなったばかりの取引先に、お金の話をしに行かねばならなくなったことだ。
「取引先の代表者が亡くなった直後に、(社長から)そのお宅に訪問を強要された。売掛金の回収を最優先に考えている事や、お悔やみの気持ちが一切ない指示に対して進言してみるも、耳を傾ける事はなく……」
配慮のない社長の態度に不満を抱いた女性だが、それ以外にも「社長個人の感情で社員を動かす経営にもうついて行けない」と思い、退職に至ったという。
エレベーターでケガをした同僚に、会社は冷たい対応
葬儀会館での宿直業務を委託で請け負う愛媛県の60代男性は、会社の従業員への対応に不信感をつのらせている。男性の住むエリアでは大手の葬儀会社だというが、エレベーターの不備で事故が起こったのだ。
「先日、10数か所ある会館のうちの1つのエレベーターが2階から1階へ移動した際、完全に下まで降りていないのに扉が開きました。同僚が台車と一緒に乗っておりましたが、当然、着いたものと(思い)バックで1足後ろに踏み出したので、後ろ向きに落ちました。幸い頭は大して打ちませんでしたが、肋骨3本骨折しました」
会社のエレベーターの不備により、けがをしてしまった同僚。しかし会社の対応は酷いものだった。
「会館の設備不備にもかかわらず、会社からお詫びやお見舞いの一言どころか、本人にも責任あるような言い草です。(同僚も)委託なので、労災保険さえありません」
その同僚は3週間後、完治はしてないものの生活のために出勤した。ところが、
「管理職の1人さえ、挨拶ひとつどころか席を空けた状態で誰もいませんでした」
と、会社の対応はどこまでも冷たかった。男性が「辞めよう」と思うのも当然だ。