美しく繊細な「おりがみ」の世界。かつては “子どもの遊び” というイメージでしたが、近年はその枠をはるかに超えたアート作品が生み出されるようになりました。
そうしたアート作品を私たちが実際に作れる……かもしれない “おりがみ本” が新登場。
おりがみと聞くと、鶴やカメラなど簡単なモチーフが思い浮かびますが、この本には「有翼の麒麟」「グリフィン」「ニワトリ」の折り方が紹介されています。いや……ハードル高!!!!!
【超絶むずかしいそうです】
2022年9月5日に西東社より発売されたおりがみ本『超絶のおりがみ』(税込み2640円)。
市販のおりがみ本の中では最高難度としてコアなファンを持つ『新世代 至高のおりがみ』『新世代 究極のおりがみ』に続く第3弾となる本書は、タイトルにもあるとおり「超絶むずかしい」とのこと……!
おりがみ界のレジェンドと呼ばれる神谷哲史さん、宮本宙也さん、勝田恭平さんによる代表作品および未発表作品から、全21作品を掲載しています。
【麒麟が無理ゲーすぎる】
神谷哲史さんの代表作のひとつ「有翼の麒麟」のモチーフとなっているのは東京・日本橋の高欄中央部にある “麒麟像” 。今にも飛び立ちそうな羽までしっかり再現しています。
360度方向隙がなく、長いしっぽや足の角度に至るまで、すべてが繊細。
1枚の紙が、どのような工程を経て麒麟になるのか、考えるだけで気が遠くなりますが……実際にもその工程数は驚異の266(!)とのこと。もはや完成させるどころか、作業に入れるかどうかも疑わしくなってきました。私、そんなに頑張れるかな……。
【細部までのこだわりがすごい】
鷲(もしくは鷹)の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ伝説上の生物「グリフィン」は、宮本宙也さんが20年前に発表した作品。大きな改良を加えることで、翼がよりリアルに進化しているといいます。
勝田恭平さんがセレクトしたおりがみのモチーフは、1番好きな動物だという「ニワトリ」。
とさかや足の細部までリアルに作られていて、完成させたときの達成感がハンパなさそう~!
【えっそんなものまで!?】
そのほかにもユニークなモチーフが満載で目移り必至。「たまごを割った瞬間を再現したおりがみ」なーんてものまであって好奇心をくすぐられます。
挑戦するのはもちろん、ただ眺めるだけでも楽しそうなおりがみ本。新しい趣味の扉、開いてみちゃう?
参照元:プレスリリース、西東社、Twitter @seitosha
執筆:田端あんじ (c)Pouch