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チャールズ3世、新国王として初のテレビ演説 「愛するママ」エリザベス女王を偲ぶ

2022年09月10日 09:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

母・エリザベス女王を偲ぶチャールズ3世(画像は『The Royal Family 2022年9月9日付Instagram「Queen Elizabeth was a life well lived」』のスクリーンショット)
エリザベス女王の崩御に伴い新国王となったチャールズ3世(73)が、国民に向けてテレビ演説を行った。新国王は最愛の母である女王に敬意を表し、母が生涯を奉仕に捧げると約束したことをこの日に更新すると誓った。

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現地時間9日午後6時、英国の新国王チャールズ3世によるテレビ演説が放送された。

映像はバッキンガム宮殿のドローイング・ルームで撮影されたもので、手前にあるテーブルにはエリザベス女王の写真が飾られている。

新国王は冒頭で「私は今日、深い悲しみに包まれた気持ちで皆さんにお話ししています」と述べ、およそ9分半にわたる演説を始めた。

「私の最愛の母である女王陛下は、その生涯を通じて、私と私の家族全員にとってインスピレーションとなり模範となる存在でした。私達はどんな家族でも母親に負うことのできる最高の心からの恩義を、女王にも感じています。彼女の愛情、指導、理解、模範に対して。」

「エリザベス女王の人生は充実したものでした。運命との約束は守られ、彼女の死は最も深い悲しみに包まれました。生涯現役というその約束を今日、私はみなさんに向けて更新します。」

そして「女王自身がそのような揺るぎない献身をもってされたように、私も今、神が私に与える残りの時間を通じて、我が国の中心にある憲法の原則を守り抜くことを厳粛に誓います」と加えた。

さらに自身が長年使用してきた“ウェールズ公(プリンス・オブ・ウェールズ)”の称号を長男ウィリアム王子に、故ダイアナ妃の称号だった“ウェールズ公妃(プリンセス・オブ・ウェールズ)をキャサリン妃に与えることを伝えた。

「我々の新たなウェールズ公と公妃は、これからも我が国の会話を刺激し、リードして、限界にあるものを、重要な援助ができる中心地に持ってくる手助けをしてくれることでしょう。」

新国王となったチャールズ3世は、王位に就くことにより今後の公務の内容が変化することも示唆した。

「新たな責任を担うことで、もちろん人生は変わっていくことになります。私が深く関心を寄せている慈善事業や問題に、これほど多くの時間と精力を注ぐことはできなくなるでしょう。しかしこの重要な仕事は、信頼できる他の人達の手によって継続されていきます。」

演説の最後には、母エリザベス女王に向けて「愛するママへ。私の愛する、亡きパパのもとへの最後の偉大な旅立ちに際して、私はただ一言、ありがとうと言いたいのです」と述べ、こう締めくくった。

「私達家族と、あなたが長年にわたって熱心に仕えてきた国家という家族への愛と献身に感謝します。天使達の歌声が、汝を安らかな眠りへと導いてくれますように。」



画像は『The Royal Family 2022年9月9日付Instagram「Queen Elizabeth was a life well lived」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)