星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の19施設目の施設として、2022年1月14日に誕生した「界 ポロト」。
北海道の中でも四季が鮮やかだという白老町(しらおいちょう)はポロト湖畔に位置する、湖に浮かんでいるかのような一体感を楽しめる湯宿です。
最大の特徴は、アイヌ文化を取り入れている点! アイヌ民族の集落・ポロトコタンから着想を得た建築物をはじめ、お部屋の中や温泉にもアイヌのエッセンスが散りばめられています。
海外で印象的な宿泊体験ができる施設としてベストデザイン賞を受賞した施設の全貌をチェックしてみましょう。
【建物自体がアート】
多くの野鳥が生息する北海道の天然林に囲まれた「界 ポロト」。
アイヌ文化を尊重し、異なる民族との共生を体験できるよう、建築家・中村拓志さんに依頼したという建物は、イギリスの旅行誌『National Geographic Traveler』が選出する「The Hotel Awards: the world’s 42 best hotels in 2022」においてベストデザイン賞を受賞しました。
ひときわ目を引くのは特徴的な三角屋根。アイヌ文化伝承の地として維持されてきた「ポロトコタン(アイヌ民族の集落)」が現代的かつアーティスティックに表現されており、その風貌には圧倒されること間違いなし……!
【アイヌの文化に浸りましょう】
客室はアイヌ民族が暮らす家「チセ」をイメージ。また、チセの中心にあった四角い「炉(ろ)」をイメージしたテーブルを設置しているほか、アイヌ民族の生活から着想を得たアート作品、アイヌ文様を施した壁紙やクッションを取り入れています。
さらにすごいのは、全客室ポロト湖畔に面しているんですって!
宿の名物・とんがり湯小屋「△湯(さんかくのゆ)」は、アイヌ民族の建築における伝統的な屋根を支える構造のひとつ「ケトゥンニ」から着想を得て設計。ドーム型の「〇湯(まるのゆ)」とあわせて、世界的にも珍しい植物由来の有機質を含むモール温泉を堪能できますよ~。
そのほかには、悪いものを遠ざけるとされる植物「イケマ」と数種類のハーブで魔除けを作る、アイヌ民族の体験イベントも実施。アイヌ文化からイメージした器が彩る会席コースも楽しめます。
そこかしこでアイヌ文化に触れることができますね。
【環境も最高なのですよ…】
アイヌ尽くしな「界 ポロト」におけるもうひとつの魅力は豊かな自然。
白樺やカエデが繁る天然林、敷地内に大胆に引き込まれたポロト湖……もはやこの景色を楽しめるだけで大満足です!
宿泊料金は1泊1名1万9000円から。私は来たるシルバーウィークの旅行先の候補にしたいと思います。
参照元:プレスリリース、界 ポロト
執筆:田端あんじ (c)Pouch