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ウォーキング人口増加もシューズは着用されず、ニューバランスが新作で若年層獲得目指す

2022年09月08日 16:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ニューバランス「UA900」

Image by: FASHIONSNAP
「ニューバランス(New Balance)」が、ウォーキングシューズ市場で20代を中心とした若年層の獲得に本腰を入れる。9月8日に「自分らしくスタイリッシュに快適に」をテーマに掲げた新作ウォーキングシューズ「UA900」を発売。ナンバリングシステムの「UA」はユニセックスとアスレチックを意味しており、初めてウォーキングシューズをユニセックスで展開する。

 矢野経済研究所のデータによると、ニューバランスは2013年以降9年連続で日本国内ウォーキング
シューズ販売足数・金額で1位を獲得。ウォーキング人口はランニング人口の約3.6倍と言われているほか、コロナ禍で縮小する市場もある中でニューバランスのウォーキングシューズの売上は堅調に推移しており、ニューバランスにとって重要な市場の一つだという。また、ニューバランスが2022年7月に行ったウォーキングに関する調査によると、コロナの感染拡大以降、リフレッシュや運動不足解消のために20代と30代のウォーキング頻度が増加しており、20代の2人に1人が月に1回以上ウォーキングを実施。一方で、ウォーキングシューズの着用率についてのアンケートでは、「着用したことがない人」が73.2%を占め、多くの人が歩くときにウォーキングシューズを着用していないことがわかった。この結果を受け、ニューバランスは若年層のウォーキングシューズ市場を伸び代があるカテゴリーと定め、新規顧客獲得に向けて注力していくという。
 新作のUA900は、性別を問わない「ジェンターレス」、機能性とデザイン性の両立を目指した「コンフォータブル」、トレンドよりもベーシックを意識したシーズンレスの「ロング ライフ」の3つのキーワードを基に開発。コロナ禍を経てウォーキングを行うようになった人に向けて、20~30代が日常に取り入れやすいようライフスタイルモデルから着想を得てアッパーをデザインした。ミッドソールには、ランニングシューズなどに使用されている弾力性に優れた「ダイナソフト(DYNASOFT)」を採用。アウトソールは、踵部分に耐久性に優れた「Nデュランス(Ndurance)」、前足部に高いグリップ力を発揮する「N グリップ(N GRIP)」を使用することで安定性を向上させたほか、スムーズな足運びを可能にした。ウイズはライフスタイルモデルで一般的に使用されている「D」よりも幅広な「2E」で製作。22~29cmを用意し、カラーはベージュ、ネイビー、ブラックのほか、ABC -MART限定のグレーとホワイトの全5色をラインナップしている。価格は税込9900円。来春以降もカラー展開を増やしていく予定で、若年層を獲得することでウォーキング市場の更なる飛躍を目指すという。

■ニューバランス:公式サイト