12月16日に公開される山田貴敏原作による映画「Dr.コトー診療所」の主題歌が、中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」に決定。併せて予告映像が公開された。
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2003年放送のドラマシーズン1、2004年のスペシャルドラマ、そして2006年のドラマシーズン2に至るまで、すべて中島みゆきの書き下ろし曲「銀の龍の背に乗って」が起用されてきた「Dr.コトー診療所」。今回の映画でも「銀の龍の背に乗って」が主題歌となることについて、中江功監督は「『コトー』と言えば『銀の龍』、『銀の龍』と言えば『コトー』自分の中でこの2つは一体化していた為、別の曲にするとか、新しい『銀の龍』にするとか、そんな考えは全くありませんでした。それくらい『コトー』は『銀の龍』とイコールだと思ってます」とコメントした。
そんな「銀の龍の背に乗って」が使用された予告映像は、コトー先生が島を自転車で走り、往診するシーンから始まる。コトーと彩佳が結婚し新たな命を授かっていることがわかる描写も切り取られた。16年を経た“今”の島の姿が映し出される中、コトーの口からは「診療所を無くすということですか?」という言葉も。この予告映像は9月16日より全国の映画館で順次上映される。
■ 中江功監督コメント
「Dr.コトー診療所」は連続ドラマで2シーズンとスペシャルドラマでもやりましたので「コトー」と言えば「銀の龍」、
「銀の龍」と言えば「コトー」自分の中でこの2つは一体化していた為、別の曲にするとか、新しい「銀の龍」にするとか、そんな考えは全くありませんでした。
それくらい「コトー」は「銀の龍」とイコールだと思ってます。
「銀の龍」を聴くと今でも20年前からの島の風景と撮影の思い出が浮かんできます。
1992年に「親愛なる者へ」というドラマの主題歌(「浅い眠り」)をやっていただき、更に最終回ではみゆきさんに出演していただきました。
私は当時助監督でしたが、打合せの際に普段ドラマとか絶対出ないみゆきさんが出演を受諾していただいたのは、
“お父様と同じ産婦人科の役であったから”とプロデューサーにお話ししていたと記憶しています。
「医者をやるなら大事にやりたい」と仰っていたのをよく覚えています。
それから約10年後、「コトー」で医療ドラマをやることになったので、主題歌をお願いするためにラジオ局に会いに行きました。スタジオ前でお会いしたとき、ニッコリと「お久しぶりです。南雲律子です」と10年前のドラマの役名でご挨拶していただきました。その記憶力の凄さと優しさとユーモアに感動したことは今でも忘れられません。
打合せのときに「コトー」を“海を超えてやって来た、傷ついた非力なヒーロー”という表現をしたのですが、
その通りの素晴らしい曲になりました。
曲を作っていただいた後、事務所の方が「【銀の龍】というのは波頭が光って輝いている様を表現しているんです」
とこっそり教えてくれました。
映像より先に、海からやって来るヒーロー「コトー」のイメージを作ってもらった気がしています。
最初のシーズンのタイトルバックで崖の上に座ってるコトー先生を撮影したのですが
放送後、島の方から「あそこは龍が昇ってくるところなんだよ」と教えていただき、この曲との縁を感じました。
■ 「Dr.コトー診療所」
2022年12月16日(金)全国公開
□ スタッフ
原作:山田貴敏「Dr.コトー診療所」(小学館)
監督:中江功
脚本:吉田紀子
出演:吉岡秀隆、柴咲コウ、時任三郎、大塚寧々、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、朝加真由美、大森南朋、富岡涼
製作:フジテレビジョン
制作プロダクション:アットムービー
配給:東宝