子どもが生まれたことをきっかけに、フルタイム勤務から時短勤務へと働き方を変える女性もいる。サービス系の会社で働く30代後半の女性(広島県/正社員・職員/既婚/子ども2人)もその1人で、
「手取り13万2000円。時短なのでその分(給料を)カットされてる」
と明かす。女性は、
「フルタイムに戻ってもプラス3万円ほど。入社して19年、もうすぐ40代なのにこの手取りの少なさ。大手でやりがいもあり、辞めたくはないので給料は我慢するしかないかな」
と不満を抱えつつも、どうにか割り切ろうと努めているようだ。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「仕事内容はフルタイムの人と同じ。委員会、学生指導担当などもあり、割にあっていません」
しかし時短勤務で給料が少なくなってしまうことについて、割り切って考えられる人ばかりではない。病棟看護師の30代前半の女性(岐阜県/正社員/既婚/子ども3人)は、
「手取り18万円。幼い子がいるため時短を使っていますが、仕事内容はフルタイムの人と同じ。委員会、学生指導担当などもあり、割にあっていません」
と訴える。
「フルタイムも経験していますが、お金(給料)は7万円ほど違います。さらに夜勤やっているフルタイムの方と比べると15万円ほど変わってきます。フルタイムのときの保育園の送り迎えは、朝は最初、帰りは最後で子どもも泣いて可哀想になりました。なのでフルタイムには戻れません。生活はギリギリ。つらい。でも、本当に限界になったらフルタイムに戻るしかありません……」
子どもとの時間を取るか、給料を取るか、葛藤は尽きない様子だ。