キャリコネニュースに、派遣社員に特有の苦労を語る投稿が寄せられた。
「3か月更新制のため、毎回契約終了を告げられないか常に不安が付きまといます。無期雇用派遣で働いているため、次回の仕事の斡旋はしてくれますが、面接などで先方からOKが出ないと採用されませんし、実際に紹介があるまではとても不安です。また会社も選ぶことができません」
こう嘆くのは、サービス系の会社で派遣社員として働く30代前半の女性(大阪府/未婚/手取り15万7000円)だ。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「まったく1から別の業務を覚えなおしになることもあります」
派遣社員の苦労は、契約更新の不安だけではない。女性は「まったく1から別の業務を覚えなおしになることもあります」と、腰を据えて働くことができないつらさを訴えた。また正社員のような昇給もないため、給与に対する不満もたまりがちだ。女性は、
「査定などで多少のプラスがあるものの、残業などがないと給与が上がる見込みが薄く、都市部で家賃が決して安くない土地柄、1人暮らしで将来に向けた貯蓄をしながら生活をしていくことは困難です」
と切実な現状を綴っていた。
そのほか、同じく派遣社員の30代後半男性(北海道/IT・通信系/未婚)は、
「手取り13万2000円。手取り額は少ないと感じているが、これといって趣味も持っていないため、わずかながらでも毎月貯金はできている。しかしながら、派遣社員という立場のため昇進といったものはなく、昇給もなければボーナスもない状況のため、将来については考えたくもない」
と語る。派遣社員は自分のライフスタイルや価値観に沿った働き方ができるというメリットもあるが、軽視できないデメリットも多々あるようだ。