会社には社員の安全を第一に考えてほしいものだが、残念ながら社員を駒としか思ってない会社もあるようだ。キャリコネニュースで「社会人になって絶縁したこと」をテーマに体験談を募集したところ、30代前半の女性(東京都/事務・管理/年収500万円)が、「災害で危険な中にもかかわらず、上司から通勤を課せられた」というエピソードを明かした。(文:永本かおり)
キャリコネニュースでは「社会人になって絶望したこと」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/17IWLU9V
「私の命なんてどうでもよく、規律を守るように言われたことに絶望」
新卒で地方の金融機関に就職した女性。絶望したことは「台風の日でも休めなかったこと」だという。その当時、
「災害時でも基本的に休めないのですが、公共交通機関が止まれば出社は難しく、前日にはタクシーも動くか分からない状態でした」
と、かなり大きな台風が接近していたようだ。普段、通勤では公共交通機関を利用していた女性。台風直撃の影響は必至のため、上司には臨機応変な対応を期待していた。ところが、女性が受けた指示は思いもよらないものだった。
「車を持っている人や近くの人が支店を開けるだろうと思っていたところ、支店長より一言、『明日は公共交通機関が止まるだろうから、お前は歩いてきなさい』」
まさかの発言に、女性は絶望。当時の気持ちをこう綴っていた。
「企業である以上、上司である以上、社員の命を1番に考え配慮してもらえると思っていたのですが、私の命なんてどうでもよく、規律を守るように言われたことに絶望しました。台風の日に歩くのが1番危ない」