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セカンドキャリアのリアルを描いた『オールドルーキー』。クリアソン新宿の元Jリーガーはどう見た?

2022年09月02日 19:00  CINRA.NET

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Text by 麦倉正樹
Text by 川谷恭平
Text by 玉村敬太

2022年9月4日に最終回を迎える綾野剛主演のドラマ『オールドルーキー』。37歳でプロサッカー選手を引退することになった男が、やがてスポーツマネジメント会社の「オールドルーキー」として再起を果たすという、まさしくプロスポーツ選手の「セカンドキャリア」について描いたドラマだ。

サッカーに限らず、すべてのプロスポーツ選手に訪れる「引退」の時期。そこから彼/彼女たちは何を指針として、どんなキャリアを選び取っていくのだろうか。そこで今回は、アスリートから会社員へのシームレスな移行を特徴としながらJリーグ参入を目指すユニークなチームとして知られているJFLの「クリアソン新宿」に所属する3人の元Jリーガーを訪ねた。

『オールドルーキー』を見た率直な感想はもとより、サッカー選手の「セカンドキャリア」のリアルについて、さらにはクリアソンというチームの特殊性に至るまで、さまざまなトピックについて語ってもらった。

左から:上田康太、井筒陸也、森村昂太。井筒はクリアソンの広報を担当しながら著書『敗北のスポーツ学 セカンドキャリアに苦悩するアスリートの構造的問題と解決策』を上梓。上田と森村はクリアソンの社員として働きながらチームの主力選手としても活躍中

―本日は新宿を拠点にするサッカーチーム、「クリアソン新宿」の元Jリーガーに集まっていただきました。まずは、ドラマ『オールドルーキー』を見た、率直な感想から聞かせていただけますか?

上田:綾野剛さんが演じる主人公・新町亮太郎は37歳とかですよね。ぼくはいま36歳で、まさに同じくらいの年齢なので、まったく他人事じゃないなと思いながら見ています。

自分はもう少し考えているほうだと思いますけど、新町のように引退後のキャリアについて何も考えてない選手って、じつはけっこういたりするんですよね。

森村:とはいえ、37歳で、あそこまで何も考えてないっていうのは、めずらしいかもしれない(笑)。ぼくはこの8月で34歳になったんですけど、やっぱり20代の後半ぐらいから、いろいろなところに視野が向くようになって、引退後のキャリアみたいなものを考えるようになりました。

あと、ぼくは新町と同じで、子どもがいるので、サッカーを辞めることに対して子どもが残念がるとか、そこはけっこうリアルというか、ちょっと刺さりましたね。

―新町がサッカー選手を辞めることに、最初、娘は好ましく思ってないという。

森村:そう。ぼくも家で日本代表やJリーグの試合を子どもと一緒に見たりするんですけど、うちの子どもは、そことぼくがいま所属しているクリアソンを比較するんです。Jリーグとクリアソンが参加しているJFL(*1)の違いも知っていて、「パパは何でJリーグじゃないの?」と言ったりするので(笑)。

井筒:辛辣だな(笑)。

森村:もちろん、子どもに悪気はないけど(笑)。あと、新町がサッカーを辞めたら、家庭の経済状況が変わり、パートナーが仕事を始めなくちゃいけないことも描いているじゃないですか。

家庭があって子どもがいるサッカー選手がセカンドキャリアについて考えるときって、やっぱりそこがすごく大きいんですよね。そのあたりのことを描いているのは、かなり共感度が高いというか、これまであまりなかった感じのドラマだなとは思いました。

上田康太(うえだ こうた / 右)
1986年、東京都青梅市生まれ。2005にジュビロ磐田に入団。2011年~2013年は大宮アルディージャ、2014年にファジアーノ岡山。2015年~2017年にジュビロ磐田に復帰し、2018年~2020年にファジアーノ岡山へ。2021年に栃木SCを経て、2022年1月からクリアソンに入社。

森村昂太(もりむら こうた / 左)
1988年生まれ、福岡県生まれ。東京都小平市育ち。2007年にFC東京に入団。2009年~2010年に水戸ホーリーホック、2011年~2013年にギラヴァンツ北九州。2014年~2015年6月はアビスパ福岡、2015年6月から2020年までFC町田ゼルビア。2021年1月からクリアソンに入社。

―井筒さんは『オールドルーキー』をどう見ましたか?

井筒:主人公の新町が自身のセカンドキャリアについて、何も考えてなかったという話がありましたけど、サッカー選手というのは、ある意味スター商売的な部分があって、あまり先のことは考えず、目の前の一瞬一瞬にかけているほうが、ちょっと粋な感じがするじゃないですか。一般的なイメージとして。

―なんとなくわかります。

井筒:そういうものも反映されているのかなと思いました。あと、新町って、いっても日本代表の試合にも出場した選手ですよね。ぼくは代表に選ばれる立場ではなかったので、何ともいえませんが、代表に選ばれない選手のほうが多いというか、もっと地味に苦しんでいる選手って、いっぱいいるんですよね。

井筒陸也(いづつ りくや)
1994年生まれ、大阪府高石市出身。2016年、関西学院大学社会学部卒業。サッカー部主将。2016年~2018年に徳島ヴォルティスに所属。2019年1月、クリアソン入社。

井筒:新町のようにタワマンに住んでいて、パートナーが元アナウンサーみたいな人はほんの一部だと思うので(笑)。

―井筒さんは元Jリーガーで、現在はクリアソン新宿の広報担当であると同時に、『敗北のスポーツ学 セカンドキャリアに苦悩するアスリートの構造的問題と解決策』という著書も出されています。ビジネスにはいつごろから関心があったんですか?

井筒:ぼくはJリーガーだったころからビジネスの世界にも興味があったんです。現役時代に所属していた「徳島ヴォルティス」から契約延長のオファーをもらっていたんですけど、自分の意思で辞めさせてもらいました。2018年で25歳のときです。

で、そのあと、当時「関東リーグ2部(*2)」だったクリアソン新宿に入社して3年間、会社員と選手を兼任して、「JFL」への昇格を決めたあと2021年に選手としては引退したという感じです。

―著書では、「Jリーガーのセカンドキャリアは不幸か?」というセンセーショナルな章からスタートしていますね。

井筒:そうです。結論からいうと、全然不幸ではないというか、ようは「転職」みたいなものだと思うんですよね。多分ここにいる2人も、そういう意識があるからこそ、クリアソンに来たんだと思うんです。

自分のこれまでのキャリアが最高峰で、そこから年を重ねるごとに格が下がっていくみたいに悲観することではなく、単にそのときそのときで、自分にとって1番良いキャリアを選ぶことでしかない。そういう意味では、完全に「転職」だと思うんですよね。

『敗北のスポーツ学 セカンドキャリアに苦悩するアスリートの構造的問題と解決策』(ソル・メディア)

―セカンドキャリアは「転職」ですか、なるほど。

井筒:ただ、世の中には、先ほど言ったように、Jリーガーが1番良いとか、長く現役を続けることが良いとか、そういう「一般常識」みたいなものがあって。それにちょっとした違和感があるというか、「別にそうじゃなくてもいいんじゃないかな?」っていうのが、ぼくの主張ではあるんですけど。

―プロサッカー選手というと、ある種「夢の職業」ではあるけれど、それだけではないと。

井筒:もちろん、いろんな人に夢を与えている部分はあるので、表の舞台ではちゃんとJリーガーをやりつつ、でも、クラブとの契約の際には、あくまでも個人で判断するわけです。だから、そこは社会人と変わらないというか。

このドラマのなかでも、「新町さん、昔はすごい選手だったんですよね?」みたいなことを言われていたじゃないですか。

―言われてましたね。いろんな人から何回も。

井筒:その文脈のなかでは、たしかに「元Jリーガー」ですけど、それはいまやっている仕事とは、まったく別の話であって。それに対応するのがけっこう大変なんですよね。

ぼくも「元Jリーガーなんですよね?」ってよく言われますけど、それはどういう意味で聞いてるんだろうって。「あ、そうなんですよ」って、一応笑顔で答えますけど(笑)。

―一般の人にとって「Jリーガー」は普段会うことのない、めずらしい存在だからかもしれませんね。

井筒:好奇心もあって聞かれてるんだと思いますけど、そこにはある種、メディアとサッカーが一体となって生み出してきたイメージの影響も少なからず大きいんじゃないかとぼくは思っていて。

たとえば、中田英寿さんとか本田圭佑さんはスペシャルな才能とキャラクターを持った人たちですけど、メディアの伝え方で、一般の人たちもプロサッカー選手に対する過度な期待を持ってしまったところもあると思うんです。いまは、そこまで私生活が目立つスター選手って、少なくなっているような気もしますが。

―たしかに、いまは落ち着いた選手が多いというか。

井筒:将来を見据えつつ、結果を残す選手が増えてきている気がしますね。たとえば川崎フロンターレから海外に行った三笘薫(みとま かおる)選手は筑波大学を卒業しているし、鹿島アントラーズから最近海外に移籍した上田綺世(うえだ あやせ)選手も法政大学を出ている。

高校卒業後すぐに海外へ渡る選手もいますが、自分のキャリアを考えながら大学に進学して、そのあとプロサッカー選手になり、いまは海外で経験を積んでいる。こっちのほうが、いまふうじゃないですか。「Z世代」っぽいというか。世の中的にも、そっちのほうが共感されるようになってきた気がするんですよね。

―実際、現役引退後の選手は、サッカー界に残る選手と、まったく違う業界に行く選手と、どれぐらいの割合なのでしょう?

森村:ぼくの同期が、ちょうど引退し始めたころなんですけど、サッカー以外の仕事に就く人も多いです。保険のセールスマンもいれば、飲食店の見習いになった人も。もちろん、指導者や育成組織のスタッフなど、サッカーに関連した仕事に就く人も多いですけど、ぼくのまわりでは半々ぐらいですかね。

―上田さんは?

上田:ぼくのまわりはもうちょっと多くて、サッカー関係の仕事に就いた人が大体7割ぐらいですかね。ほかの3割は、サッカーとはまったく関係のない仕事に就いています。

井筒:どうなんですかね。世の中の人たちは、サッカー選手は引退後もサッカーに関係した仕事に就いてほしいんですかね? ぼくらは何を期待されているんだろう(笑)。

―それは鋭い疑問かもしれないです。

井筒:プロサッカー選手を辞めたあと、飲食店の見習いをやっていますっていう話を聞いたとき、皆はどう思うのか? 本人は新しい世界に飛び込んで、めちゃめちゃワクワクしている可能性だってあるわけじゃないですか。でも、社会ではどう受け止められるのかっていうのは、ちょっと気になりますよね。

―『オールドルーキー』にも、そんなシーンがありましたよね。引退してかつてのファンになんとなくがっかりされるというか。

井筒:ありましたよね。「いまはもう、サッカーはやってないんですね」って。そこにはやっぱり、ちょっと落胆した感じがあるんですかね。

上田:サッカー関係の仕事だったら本当に良いのかって疑問はありますね。もちろん、情熱を持って指導者の道を選び、自分がやりたくてやっているならいいですけど、そうじゃない人が「自分はサッカーしかやってこなかったから」という理由で、そっちの道を安易に選んでしまう場合だってないとはいえないわけで。

井筒:どちらの道を選んでも甘くはないし、どこにも「競争」はある。やっぱり社会から「サッカー選手はサッカーにずっと携わっていてほしい」という要望みたいなものがあるのかな。

未経験で何かをイチから始めるよりは、これまでのキャリアを活かしてサッカーのコーチをやっているほうが印象がいいというか。親戚とかに対してはそっちのほうが格好がつくかもしれませんね(笑)。

―すごくリアルな話ですね。

井筒:プロのサッカー選手をやっていると、親戚一同が試合を見にきたりする機会があったりするんですけど、そういうのが何回も続くと、ちょっと辞めづらくなるというか、辞めるって言えない雰囲気があったりするんですよね。

親戚たちが悪気もなく「できるだけ長くやってね」って応援してくれたりするけど、「いやいや、こっちにもタイミングがあるんで」みたいな。社会からの要請や、家族・親戚からの期待で、プレッシャーを感じている人は多いかもしれない(笑)。

―たまに会った親戚から、「そろそろ結婚は?」とか「お子さんは?」とか、ぶしつけに言われるのとも似ている……。

井筒:それと似ているかもしれない(笑)。でも、いまの時代、結婚という選択を選ばない人だっているし、子どもをつくらないっていう人だっているわけで。そういう多様性みたいなものが、サッカー選手のセカンドキャリアに関しても、あっていいと思うんですよね。

―とはいえ、引退して新しい仕事に就くときは、気持ちの切り替えというか、新たなマインドセットが必要だったんじゃないですか?

井筒:そうですね。簡単に切り替えられるものではないですが、どの仕事においても誰かのために何かをするっていう意識は重要じゃないですか。アスリートの場合はそれが「貢献」や「勝敗」、「結果」というかたちでわかりやすく可視化される。これはデスクワークでは実感しづらい部分だと思います。

―そうですよね。

井筒:こうした達成感をつくりだすのに、最初は戸惑うこともありましたね。だから、無駄に夜中まで働いて体力を削って、それで自分を納得させることもありました(笑)。

―サッカー選手と同じ達成感や興奮を求めるのは難しいかもしれませんね。

井筒:だんだん仕事に慣れていくし、自分のなかでも折り合いがついていくんですけどね。ただ、サッカー選手だったころのあの感じっていうのは、マインドセットしてきっぱり忘れてしまっても良くないというか。あの感覚はアスリートならではの「財産」だと思うので。

―上田選手は今年クリアソンに入社して、サッカー選手とクリアソンの社員として業務を並行してやっているわけですが、手応えはどうですか?

上田:入社したばかりでまだ何とも言えないところではあるんですけど、サッカーはある意味、自分の得意なことだから、どんなにきつくても苦には感じないんですよね。でも、社会人としてビジネスに携わるうえでは、苦手なことやわからないことにも、自分から飛び込んでいかなくてはいけない。

Jリーガーだったころとのギャップは感じつつも、新しいことに挑戦しているんだなっていう充実感はすごくあります。

―現役のサッカー選手でありながら、1人のビジネスマンとして雇用するのはクリアソンならではの特徴だと思います。あらためてクリアソンのユニークさをお聞きしてもいいですか?

井筒:ぼくが1番魅力に感じているのは、「新宿」という都会の街を拠点にしているところです。新宿には本当にいろんな人がいて、個性のある企業も多いから、それらをぼくたちがつなぐことによって、「セカンドキャリア」の問題をはじめ、いろんな課題を解決できるんじゃないかと思っています。

―なるほど。単純に地元を盛り上げようという地方都市のサッカークラブの発想とは少し違うというか。

井筒:都心の課題と地方の課題はやっぱり違うと思うし、そこでやれることも変わってきますね。そういう意味でサッカーにはまだまだ可能性があると思っているんです。

その可能性というのは、サッカーが好きな人が地元のスタジアムに集まって盛り上がるだけではなく、街とか人のキャリアとか、そういうものにも影響を与えられるものなんじゃないかと考えています。

―なるほど。

井筒:だからこそ、われわれはただのサッカー選手ではなく、ビジネスもやるし、街を良くしていくための活動にも積極的にかかわる。いまはそういうビジョンに対して前向きなメンバーを集めて、全員を終身雇用で雇いながらクラブをちゃんとつくっていくという感じですね。

―終身雇用?

井筒:うちは選手としてきてもらった人にも、ビジネスにも携わってもらうので、いわゆる「契約満了」がないんです。つまり、選手として引退するタイミングは、その人自身が決められる。実際、ぼくもそういう感じで、選手を引退したあとも、クリアソンの社員として普通に働き続けています。

―それはユニークですね。シームレスな移行というか、まさにジョブチェンジというか。

森村:引退を自分で選ぶことができるのは、ある意味幸せなこと。それこそ『オールドルーキー』の新町じゃないですけど、多くの選手は辞めたくないけど辞めざるを得ない状況に突然追い込まれてしまう。

上田:全部自分で決めなければならないので、つねに自分と向き合い、考えていく難しさはありますが、引退する際はきっと満足感があると思いますね。

―先ほど「サッカーの可能性」という話がありましたが、具体的には森村選手と上田選手はどのような活動をされているのでしょう?

井筒:まさに森村は、いま体育会の学生のキャリア支援の事業を担当していますね。体育会の学生って、われわれと同じように、進路に悩むことがあるのでそのサポートをしつつ、企業と学生らをつなぐ活動をしています。上田は最近、地域の活動を担当していますけど、感触はどうですか?

上田:さきほど井筒が言ったように、新宿には本当にいろんな人がいて。ほか地域と比べて、その場所にずっと住んで地元愛があるという方が多いわけではないんですよね。なので、そういう人たちを巻き込んでいくためには、どうすればいいんだろうと日々考えています。

その答えはクリアソンをつうじて、町会と町会がつながったり、企業と企業がつながったりすることなのかもしれないし、あるいは、スポーツ選手の話を企業の研修に組み込むような提案をして、スポーツからの学びをビジネスに還元するような活動だったりするかもしれない。

これらは、新宿という都会のチームならではの活動だし、クリアソンのユニークなところだと思います。

―森村さんは、いかがですか?

森村:自分は「キャリア事業部」という部署にいて、体育会系の学生や企業の採用担当者とお付き合いさせていただく機会が多いんですけど、体育会系の学生って、ぼくらと同じでスポーツに打ち込んできたぶん、「将来、何を成し遂げたいのか?」「何のために働くのか?」という答えを導き出せていない学生もいるんです。

ぼく自身は、高卒でプロになったんですけど、若いころは自己分析をして将来のことを考えるとかって、正直やってこなかったんです。でも、いまとなっては学生たちの悩みの重要性に対して共感できている。この共感はほかのビジネスマンには提供できないものだと自負しています。

こうやって学生たちのキャリア選択にかかわれるというのは非常に有意義なことだし、学生にとってもプラスのことだと思うんですよね。

井筒:一方で、キャリアに対する体育会系の学生の意識も、少しずつ変わってきているような気がしますね。Jリーグ創設当初は、10チームしかなかったので、新卒でもかなりの金額をもらっていたんですけど、いまは新卒の場合は上限が決まっていたり、チームもJ1、J2、J3――いわゆる「Jリーグ」に参加しているチームだけでも57クラブもある。

ひと口にJリーガーといっても、ピンキリだったするんです。だからホント、「就活」みたいなところがあるんですよね。

―なるほど。選手を取り巻く環境も変わってきているし、選手自身の意識も変わってきている。それに伴ってわれわれがアスリートに対するイメージを変えていかなくてはならないというか……。まさにキャリアの多様性を、社会がどう受け入れていくかという話にもつながってくる。

井筒:まさにキャリアの多様性ですよね。それはサッカー選手だけではなく、皆さんも悩まれていることじゃないですか。いまは、同じ会社に一生勤め続けるような世の中ではないですし、次は何の仕事をしようか、どこに行ったら活躍できるかと将来を考えている。

サッカー選手のような「契約終了」みたいなかたちはあまりないかもしれませんが、本質的には変わらないと思うんです。皆キャリアの問題は悩んでいるし、サッカー選手もまた悩んでいるっていう。そういうことだと思うんですよね。