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DAIWAの漁網アップサイクルプロジェクト、文化学園と東京藝術大学とコラボしたイベント開催

2022年09月02日 14:31  Fashionsnap.com

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「ダイワ(DAIWA)」が、東京のファッションウィーク「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023S/S」の公式会場である渋谷ヒカリエ8階「8/COURT」で、「BE EARTH-FRIENDLY ー漁網アップサイクル産学連携プロジェクトー」のイベントを開催している。期間は9月3日まで。文化学園と東京藝術大学の2校の学生とコラボレーションし、東京藝術大学の学生が手掛けた会場で、文化学園の学生が制作したファッションアイテムを展示している。

 「BE EARTH-FRIENDLY ー漁網アップサイクル産学連携プロジェクトー」は、2022年3月に始動。海洋環境の悪化を大きな課題と捉えて取り組んでいるリサイクル活動の一環で、廃棄漁網をアパレルアイテムにアップサイクルし、漁協関係者へと還元することで廃棄漁網に新たな価値を生み出すことを目指している。

 プロジェクト第2弾となる今回は、「海の世界から生まれ変わるアップサイクル」をテーマに、文化学園の学生が廃棄漁網リサイクル素材を60%以上使用してファッションアイテムを制作。会場は東京藝術大学の学生が廃棄漁網を活用した内装に仕上げ、文化学園の学生による全24型の作品を展示している。
 イベント初日となる9月1日には、表彰イベントを実施。モデル兼タレントで環境省サステナビリティ広報大使を務めるトラウデン直美、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)事務局長の古茂田博、D-VECクリエイティブ・ディレクターの佐々木勉など5人の審査によってサステナビリティ・デザインなど様々な観点から上位5作品を選出した。

 最優秀賞は高田綾によるウエディングドレス「alignment 連携」で、特別なドレスをリサイクル素材で制作することへの抵抗がない未来がくるようにという想いを込め、連携をプリーツで表現した。審査員を務めた佐々木勉は「サステナブルアイテムはカジュアル系のアイテムが多い中、クチュールレベルまで発想を広げた完成度の高い作品」と評価した。「alignment 連携」は商品化し、D-VEC TOKYO EXCLUSIVEでの販売を予定している。

 優秀賞はデニム素材と組み合わせることで海底のアトランティスをイメージした竹内大樹の「ATLANTIS」と、透明な素材で海上の月光をイメージした鐘慧の「海の世界から生まれ変わるアップサイクル」で、2作品は同イベント終了後もダイワアパレルショールームで展示される。また、優秀賞に劣らず高い評価を得た作品として、イ・チャンミンの「Seam Sealed Gear シームシーリングギア」と、堀内華乃と丸山ひな子の共同制作による「GYOMOU QUILT」が審査員特別賞を受賞した。ディーベックの海をイメージしたセットアップを着用したトラウデン直美は「学生さんが作ったとは思えないくらい高いクオリティで驚きました。ファッションはメッセージ性が大事だと思いますが、学生さんの想いが洋服を見て伝わってきました。学生の皆さんには世界へ羽ばたいて、サステナブルをどんどん伝えていってほしいなと思います」と振り返った。


■BE EARTH-FRIENDLY ー漁網アップサイクル産学連携プロジェクトー展示場所:渋谷ヒカリエ8階「8/COURT」開催期間:2022年9月1日(木)~9月3日(土)