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「重曹」有能すぎぃ! 安心お掃除アイテムのお役立ちTIPS

2022年08月31日 14:01  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
重曹は、洗剤などが手軽に手に入らなかった時代から、お掃除や皿洗いなどにも使われてきた天然のクリーナー。クレンザーのような研磨作用と、アルカリ性の特徴を生かして油汚れなども落とすことができます。



そのまま流しても自然破壊につながることがない有能な天然クリーナー「重曹」を使って、家中をきれいにしちゃいましょう!

○重曹のここがすごい!


重曹は、界面活性剤を使っている一般的な合成洗剤とは違い、自然のものを使っているため、人体に無害なのはもちろん、そのまま流してしまっても自然を汚すことがありません。重曹の結晶は丸くて粒子が細かいので、クレンザーのように使うことで研磨作用を発揮。しつこい汚れなども落とすことができ、対象のものを傷つけることもありません。さらに、消臭作用や吸湿作用もあります。



また、重曹は食用としても使われていて、発泡作用や膨張作用もあります。こうした特性を生かして作られているのが、重曹を主成分にした膨らし粉(ベーキングパウダー)。ただし、食用と掃除用の重曹は、成分や性質は同じですが、製造過程が異なることがあります。安全性が保障されない場合もあるので、掃除用の重曹を食用にすることは止めましょう。

○重曹が得意な汚れ落としは?


重曹はさまざまな汚れを落としてくれる、いわば万能のクリーナー。「ナチュクリ」シリーズを製造販売するレックさんによると、「重曹は鍋のコゲ落とし・キッチンの飛び散った油汚れに使えます。粉の重曹は研磨力がありますので、こすって汚れを落としたいときに便利です」とのこと。



それでは、とくに重曹を用いてのお掃除に向いている箇所や汚れをみていきましょう。

○■鍋にこびりついたコゲ


しつこい鍋のコゲをザラザラした粒の研磨作用で落とす、重曹はいわば天然のクレンザー。使い方は、鍋に重曹の粉末と水を入れて火にかけます。沸騰したら火を止め、そのまま数時間放置。汚れやコゲが浮いてきたらスポンジなどで洗い落してください。なお、アルミや銅鍋には使えません。

○■揚げ物などをしたあとのキッチンの壁



アルカリ性の重曹は、油などの酸性の汚れと合わさることによって中和させることができます。重曹の泡スプレーなどを用いると便利です。

○■毎日使うガスレンジの汚れ

ガスレンジは毎日使うものなので、とくに汚れが気になる箇所。ガスレンジの天板はもちろん、ゴトク、受け皿などの汚れには全体に重曹の粉をシェイカーなどでふりかけ、スポンジなどでこすったあと拭き取るときれいになります。魚焼きグリルなどにも使えます。

○■リビングに残った手アカや足跡も



暑い時期に裸足で歩いてフローリングの床に足跡が残っていたり、テーブルについてしまった手アカなども放置してしまうと、落ちづらくなり、衛生的に気になるもの。そんなときにも重曹は活躍します。床の場合は、フローリングワイパーなどに重曹の泡スプレーを吹きかけて使うと便利です。

○あまり重曹が向かない場所は?



ただ、重曹でも汚れ落としに向かない場所もあります。


○■しつこいべとべと油汚れ



重曹は、マイルドなアルカリ性クリーナーなので、べとべとな油汚れにはあまり向きません。こうしたべとべと汚れにはセスキ炭酸ソーダや電解水などを使ってみましょう。

○■白く残った水アカ



水道の蛇口など、水回りにつく白く固まって残る水アカには、酸性のクエン酸を用いると効果的に落とすことができます。

○■トイレのにおいや黄ばみ



トイレのアンモニア臭や黄ばみはアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸が中和してくれます。

○重曹でのお掃除、使い方のコツは?


重曹と聞くと粉末を思い浮かべますが、現在は用途によって使い分けができるさまざまなタイプの重曹クリーナーがあります。粉末は、広い箇所のお掃除向き。また壁や床などにはスプレータイプ、気づいたときにサッと使えるシートタイプもあるので、それぞれの用途やお掃除をする箇所によって適した商品を揃えておくと便利です。



なお、アルミ製品や銅製の鍋などに重曹を使うと黒ずんでしまうので、注意が必要です。また、漆器や大理石、貴金属などを粉末の重曹で磨くと傷がついてしまうことがあるので、使用は避けた方がいいでしょう。



天然クリーナーである重曹は、食用に使われるくらい安全なものなので、とくにキッチン周りや、子どもが手に触れる場所などのお掃除には最適です。日々のお掃除にぜひ、用いてみてはいかがでしょうか?(フォルサ)